「カクヨムオンリー 純文学」を含む小説

　私の幼馴染みに、2人目の彼女ができた。 　相手は、隣のクラスの髪が長くて、幼い顔を残した、可愛い女の子。 　その子を見た時になんとなく「なんか好きそう」って思った。 　で…

もしも人の一生が一冊の本にたとえられるならば。 私のおばあちゃんは栞(しおり）をはさむのがとてもじょうずな人だった。 おばあちゃんにお話をねだる、あの頃の私は「しおり」の意味も「…

子供は木のそばで遊び、路上生活者は木の下で寝る。これだけで彼にはとても美しく見える。

きもちわるい人の話です。 グロいとかでは無いので安心を。

　十二月二十四日と十二月二十五日に何も予定がない。 　世間はそんな人物のことを『クリぼっち』とポップに称しているが、実際にこの状態に居る人物にとっては蔑称でしかなかった。 　御年…

信二にラブレターを渡すよう頼まれたぼくは、正門の前でヒロミを待った。やっと校舎から出てきたヒロミ。 たくさんの言葉を用意していたのに、言えたのはぶっきらぼうな言葉だけだった。実は…

ジャンルはバラバラ、更新頻度も未定です。 書きたいことを、とにかく短く、思うままに書いていきます。

ある男との、神社参拝。近づきたくて、男は、秘密を話す。 文章がとんがってる的なことを言われていた時に書いたものなので、お気に召す方とそうでない方にわかれるかもしれませんが、個人…

桃子は〈ふつう〉だった――すべてにおいて。 桃子は〈ふつう〉に苦しんでいた――これからも？

『僕』は強い正義感を持つ男だと自負していた。しかし、それは精神を病んだが故の行動だった。『僕』を病においやったのは、歪んだ正義感と歪んだ親の愛だった。

幸せは誰にでも平等じゃないから。 誰かが幸せになる時、別の誰かは必ず不幸になる。 でも。 　 もし、全ての不幸を背負っても、そこに希望があるなら。 私が誰かの希望になれるなら。…

ドルヲタであり、アイドル志望だったはずの春乃。十五歳の出逢いからその人生は一変する。札幌、会津、苫小牧を経て、北海道十勝で精神科専門医として躍動の時を迎える。待ち受けるのは病を抱…

仕事をやめた俺は学生時代から得意だと思っていた事柄に意識を傾けた。 それは大半の人間が持っていない素質を見抜くことであり、唯一無二ではない存在を見分ける力だった。

おばけも殺人鬼も出てきません。あるのは１枚の絵のみ。

宿題嫌いなメイは今日もクラスの男子に混じって野球に参加している。カキーン！　あ、やばい。この飛距離は…と、フェンスを越えてしまい、ボールを探していると聴こえてくるのだ。「こっちへ…

いわく付きの本。その本に関わった人々の人生の成れの果てです。

幼い頃、どこかで遊んだ記憶。 一人、小さな荷物を背負って色んな物を見た。心のおもむくままに、ただ歩いていく。そこに映るのは、感性の合わせ鏡。 雨の日の散歩替わりによろしければ。