「陽炎」を含む小説

学芸員の俺のもとに転がり込んできたのは、一振りの刀と炎の髪を持つ妖だった。

――あの日。 彼女の秘密を垣間見た持月は、罪の味と出会った。 アルバイトで食いつなぐうち、持月は二十九歳を迎えていた。同僚の綾香は彼氏持ちだが、彼らは秘密裏に関係を結んでいる。…

　私は流れる不快な汗を拭うため、濡れタオルを作りに水道をひねる。遠くに見える陽炎を横目に、”あの夏”を思い出していた。

気分転換に書いた「長い坂と青空と風」の修正版です。 小説なのか？ ご意見が有れば、教えてください。 お時間があれば、宜しくお願いします。

　十年前に死んだ恋人が、最近になって目の前に現れた。幽霊なのか、はたまた幻覚なのか、伊織は彼女の存在を信じ切れないまま暮らしている。 「君のこと百回フったら、パーティしたいな。…

僕には友人になって二年経つ彼女がいた。 少し気難しい僕と活発な彼女は相性が何故か良く、このままずっと仲のいい友人でい続けるんだってそう思っていた。 彼女と会って二回目の夏が来た…

　中三で母を亡くした毬は父親と二人暮らし。しかし毬は小さい頃から祖母が一人しかいないことが不思議だった。母に聞くも答えはつれなく、その母も亡くした今は謎のまま。投げやりな毎日を送…

祖母から教わった歌を歌う主人公・美奈。 ある日突然現れた少年・ガブ。 公園で出会った二人の不思議なひとときの物語。

霊峰イスベルクの麓の町、トラッキルス。多種多様な種族が暮らすその町に、一軒の魔道具屋がある。あれば便利、なくても困らない魔道具を売るその店だが、とある合言葉を知るならば、そこは「…

心を武器にした“ペンデュラム”を操る【心聖士】。精神的不安定な状況に陥り、廃人と化してしまった【堕人】。その先の堕ちるとこまで堕ちた人間の成れの果て――【魔人】。 人間を脅かすそ…

たまたま、ぐうぜん。 飲み屋で、一言二言、言葉を交わしただけの相手である。 だが去り際にその男は小次郎に告げた。 「其許。何をしでかしたかは知らぬが用心することだ。狙われておる…

リサ・トゥリカは生まれ持つ幻術の力【陽炎幻視】を使い、自らを姿を兄の姿に変えて生きている。 彼女は家の為、愛する父や母の為、そして自分が兄を死なせてしまったという責任感からこの生…

小さな町の片田舎、青年はひとりの老婦人と住んでいた。 暑い夏の盛り、老婦人はきまって縁側で手紙を読む。返事も書いているようだが、その手紙を青年は出しに行った覚えがない。 不思議に…

SS お題 今回は 陽炎・屋上・狂人 を使ってなにか制作します。

同題異話8月号参加作です。よろしくお願いします。

ごきげんよう。暑いですね。ええ、それあ夏ですもの。 これはそんな夏の暑さに融け切った頭で書き散らかした散文(？)。いつもの通りジャンルはよく分かりませんわ。クソ短いですわ。 皆々…

　ーーー夏。 青春という時間がいつまで続くのかわからないまま、年齢だけは大人に片足を突っ込んだ。 　学生だった去年とは一味違うはずなのに、結局何も変わってない。 　アスファルト…

史実では撃沈された戦いで生き残った艦は戦局にどう影響していくのか。 大東亜戦争を舞台にした仮想戦記「戦艦近江(仮）」の外伝になります。

忘れるまい、この時間を。我に返れ、我が人生。 どこかのだれかの、気まぐれ短篇集。