「証 短編」を含む小説

不思議な運命に導かれるように出会った鮭の赤ちゃんとかえるの赤ちゃん。 長い旅をくりひろけ、最後には、、、 人それぞれの人生。ちいさないきものにも一生懸命に生きた証があります。

歌うことが全てだったリカコは、喉の病気で夢を諦めかけていた。そんな時、軽薄そうな雰囲気の奏多という男性と出会う。心臓病を抱えながらも明るさを失わない奏多の言葉に励まされ、彼女は再…

その旅行は単なる思い出作りの廃墟探索で終わるはずだった。 舞台となるのは竜宮城を模して作られたという温泉旅館。経営者の孫娘であり、何かを隠しているサークルの先輩。誰も居ないはずな…

乙女ゲームの攻略対象として転生した主人公の、闇深い恋のお話です。

まあ、落ち着いて欲しい。 とりあえず「赤いきつね」と「緑のたぬき」でも食べながら、これから語られる残酷なまでの真実に耳を傾けてくれ。 いいかい、話すよ。 ……ところで君は「赤…

温暖化に歯止めが掛からず、大海進を迎えた関東一円はその様相を大きく変えた。中心地となったのが古くから武蔵野と呼ばれる地である。東側の旧都は沈み、増加する台風によって、無数の水害に…

自殺が合法化された日本。自殺を手伝う奇妙な職業が発生した。彼らをクロージングコンサルタントと呼ぶ。 死によって広がる波紋、秘された思い、命の使い道。自殺する権利は何を生むのか。津…

雑踏の中ひとつだけ聞こえてくる足音 きっとそんなものは存在しないし、 誰もが主人公な訳もない。 ここにあるのは、ただ一人の生きた証。 虐待されていた僕と、いじめられていた君

知的生命体の進化に誰かが関与している!? 知的生命体があるレベル以上の技術を持つと、突如現れる『銀河連邦』と名乗る異星人。 彼らは知的生命体に合格プレートを渡していくが、何の目…

　日曜の昼下がり、突然家に遊びにやってきた、私生活の破滅的な酒乱の親友。 　彼女の持ち込んだ『手土産』は、しかし紛れもない裏切りの証だった。 【お題】『神崎ひかげ』 【ジャンル…

春、会社で新人のわたしはドンヨリしていた。 帰ろうとしたら雨。 傘は忘れてるし。 そんなところに社員証を下げた女性が現れた。 なんだか変わった先輩と、わたしの話。

男が女に櫛を贈るのは求婚の証。女が男に櫛を返すのは―――。

○月○日 今日はさっちゃん先輩とたくさんお話出来た。すごく嬉しい。 さっちゃん先輩の家はなんだかいい匂いがした。暖かくて優しい匂い。 今度また家にお邪魔したいなぁ。 あ、でも、…

命が尽きるその日まで、彼女が「生きた証」として、僕はシャッターを切り続ける。

　祖母の訃報を受けて里帰りする僕。 　先に祖父を亡くし、たった一人で暮らしていた祖母の晩年は痴ほう症に悩まされる壮絶な日々だった。 　僕が最後に祖母に会ったのは大学の卒業を報告…

　異世界に”現代の物資を召喚する”という能力を付与されて召喚された、イタリア系アメリカ人の”アルギエ”。 　彼に課された使命は「世界を救ってくれ」……と言った、使い古された「勇者…

エッセイというものがある。 人間がその半生を書き記すもので、後世にもその人間の成したことやその考えを伝えることの出来るものだ。 私はそれが嫌いである。 なんだって一人の人間が生…