「見えず 短編」を含む小説

　逢沢巡は最近、隣の席の榎本穂音とよく目が合った。それだけではなく、話しかけると嬉しそうな表情を見せたり、何よりも、榎本さんは「消しゴムに好きな人の名前を書く」という恋のおまじな…

「好きです愛しています」有り得ない。見えないカラー。困ったエラー。孤独のテラー。頭でっかちの臆病者だって笑ってくれ。きっと彼女にはわからない。短編SFラブストーリー

　新築物件に引っ越した二十代半ばの男が発見してしまったのは、首吊り少女の幽霊だった。 　事故物件とは聞いていないが、見えてしまった幽霊が幻でなければ、このまま住むのは厳しい。 　…

塔のてっぺんに住む目の見えない無垢な少女は、毎日お世話してくれるお父さまが大好き。お食事はいつもお父さまのお膝でいただきます。 そんなある日、お父さまが「噛みなさい」と自らの首筋…

帰り道、お寺の中を通り抜ければ近道だった。門は閉まっているけれど、通り抜けなくてはならない理由があった。罪悪感を感じつつ忍び込むと、木の葉の間に何か浮かんでいるのが見えて…

ロンドンの霧が包み込む街には、誰も知らない謎が潜んでいる。数々の事件が、シャーロック・ホームズの鋭い推理によって白日の下に晒される。見えない敵、消えた証拠、奇妙な出来事が次々と巻…

「眼鏡&死亡部門」で参加します。 『インファナル・アフェア』っぽい雰囲気で人を殺すメガネのヤクザ刑事を出そうと思ったのですが調べてみたら思ったより日本の警察は反社会的勢力との繋が…

　和泉栄太（イズミ）は新卒１年目の会社員。とある夢を追いかけ、地元を離れて就職していた。 　夏のある日、地元に帰省していたイズミは、偶然幼馴染のれもんと再会する。れもんは眩しいほ…

　幽体離脱した少女は自分の肉体へ戻ろうと引き返す。 　が。 　見えたのは部屋いっぱいに並べられた「わたし」。 　……どれがわたしなの？

「きみ」がちいさいときから一緒にすごしているぬいぐるみの「ぼく」は「きみ」が引っ越すことに気づく。荷造りもおわるころ、「きみ」はぬいぐるみひとりひとりに話しかけて、連れていく子、…

始まりは明るかったのに、終わりが見えてくる頃にはどれもこれもが暗い色。

彼女は、モノを捨てない。捨てられない。彼女は自分のモノを捨てることができない。基本的に彼女の持っている物、彼女の所有物の全ては、たとえ使用済みで、どう考えても他に使い道がなくとも…

日常に追われ、いつしか自分を見失ってしまった男、亮介。彼は毎日、まるで透明な壁の向こうにいるような感覚に囚われている。平凡な生活に隠された疎外感、その壁を越えようとする思いから、…

ある日、水泳部の朝練で一人プールに来ていた俺は、プールに浮かぶ恋人の死体を見つける。状況を理解できず呆然と立ち尽くす俺に、恋人の親友である長谷川雪が話しかける。教室から死体が見え…

竹村は、意に反して美也と夕食を共にすることになる。夕食だけで帰ろう……。

「そういえばアレ、怖かったな……」 「不思議だったなあ」 というオカルトな出来事覚書。 思い出したら書きます。 自分はお化け見えません。 霊感ありません。 心霊スポット行きません…

デコボコな２人は、静かに空を見上げて月を眺めていた。 物腰柔らかそうな大きな男性と小柄で男勝りな女性。 実はこう見えて、カップルらしい――。

鍵原くんが飛んだ。マンションの8階から飛んだ。鍵原くんはどんな時もぼーっとしているように見えた、その見た目はまるでカピバラだった。

＃新作掌編集 ＃１　目がおかしいの？脳じゃない？ ＃２　テレビの中はウソだらけ！ ＃３　譲れば見えてたものがある ＃４　黒幕だって大声で笑いたい

遠い未来、地球はエネルギー危機に直面していた。人類は太陽のエネルギーを直接利用する技術を開発し、無限のエネルギーを手に入れたかに見えた。しかし、その技術には大きな代償が伴っていた。