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概要
第29回電撃小説大賞4次選考落ちの短編です。感想など頂けたら最高です!
彼女は、モノを捨てない。捨てられない。彼女は自分のモノを捨てることができない。基本的に彼女の持っている物、彼女の所有物の全ては、たとえ使用済みで、どう考えても他に使い道がなくとも、歴史的に重大な意味を持つもののように彼女に継続的に持たれ続けている。その理由は、彼女は自分の持ち物を、これ以上ないほど愛しているからである。そんな彼女の持ち物である「僕」は、唯一蔵に出入りを許された人間として、その彼女の傍で彼女を観察している。全てを自分の持ち物中心にとらえる彼女が、学校へ行き、日々を過ごし、その性質から起こる種々のトラブルを回避しながら、全ては上手く行っているように見えたが……。
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