「横溝正史ミステリー&ホラー大賞」を含む小説

　クリスマスの朝、渋谷のJBS放送局に突如として大型バスが突っ込んできた。 　中から現れたのはガスマスクを着けた制服姿の女子高校生たち。彼女らは自動小銃で一般人たちを無差別に射殺…

大学生の雨音優は、部長の白崎明、一つ上の先輩である飯田美琴と共に『ミステリー調査同好会』に所属し、これまで不思議な事件を解決してきた。 ある日、ミステリー調査同好会の三人は『月辺…

名探偵の活躍と記述者、「私」にまつわる物語を連作短編形式でお届けします。アリバイ工作や交換殺人、人体“消失”に密室トリックに犯人特定ロジック、そして「このトリックを使っていると紹…

　岡山県のある町で暮らす高校生の浅宮開（あさみや・かい）には、ひきこもりの妹、ましろがいた。 　母親は蒸発し、祖母からも疎まれ、妹もひきこもりから立ち直る気配が見えないなど、先の…

ハバトが殺人鬼となったのは何故か？ 情などなく目的も不明な殺人鬼ハバト。 その死神の様な怪人を前にして人々はなす術なく、その命を刈り取られる。 彼の手から逃れられるものはなくその…

　藤園晴人は無実の罪で捕まって妻と職を失い、幼馴染の山名陽を頼って台湾へやってきた。ひょんなきっかけから、晴人は死んだ女性と結婚する事になった。台湾には死んだ女性と生きている男性…

迷宮入り殺人事件の犯人、若槻明宏はある日、山中の屋敷に呼び出される。果たしてそこには六人の男女が。屋敷の主は「ここにいるのは全員迷宮入り事件の殺人犯だ」とし、全員にこう命じる。「…

　ある日、五人の男女の自宅に封筒が届く。中には他人に見られてはいけない写真とともに「お前は人殺しだ」と書かれた便箋が同封されていた。やがて五人にパーティーの招待状が届き、生まれ育…

　 　 それは、学校への通学途中に起きた悲劇だった。 この物語の主人公でもある安心院大器（アジム　タイキ）がいつもと何ら変わらないお馴染みの通学路を歩いていると、いきなり前か…

“不思議なモノ”の探究を目的とする『ふうど研究部』一同は、とある村に伝わる『法師の鬼退治伝説』の真相を探るべく調査を開始する。 第一章　入部編 第二章　調査班

一七夜月学園（かのうがくえん）には探偵倶楽部と言う部活が存在する。その部は空想のミステリーを想像する俱楽部では無く、本当に事件の解決に関わっていた。そして、庵住穂唖絽（いおずみぽ…

私の恋人、「彗河怜吾」は、親同士の再婚でできた義理の弟だった。 急に聞かされた、離婚と再婚。同時にできた一人の兄、一人の弟、一人の妹。それからというもの円満な家族となっていた…

鞠内（まりうち）心療内科クリニックへ、ひとりの患者が訪れる。 須見というこの男性が訴えるのは、誰か特定の人を、じっと見るだけで、その相手の過去、場合によっては未来が、頭の中に再生…

春日唐十郎は、友人の多田義史に相談があって呼びされてやってきた。 その相談が、まさか絡まる糸の一部になろうとは思わずに。

痴漢が殺される事件の三人目の被害者は、明京大生加古芳也が師事していたミステリー作家十文字光だった。 加古そして叔父の野津刑事と上司で相棒の岩田が推理を始める。 合意痴漢グループ、…

高校1年生の阿久津は、家にも学校にも理不尽に縛られる日々を送っていた。 そんな彼は、ある日を境に怪異がつきまとうようになる。 滴り落ちる血、焼けた手、足音、赤ん坊の泣き声……。 …

（あらすじ） 21世紀後半、それまで違法とされていた薬物を「合法化する」法案が成立した。そんな中、人々の間で「とびきりヤバい」とウワサされていた薬物。「SEXtasy」と呼ばれる…

第43回横溝ホラーミステリー大賞一次選考突破作品 朝、足元に気付かずに、蛾を踏み潰してしまった。 白く丸々と肥えた、雌の蛾だった。 それからというもの、女子大生の樹（いつき）…