とある私立大学二年生の花江田広大はある朝、目が覚めるとすでに経験したはずの一日前の世界に「移動」していた。
しかしその世界は自分が経験している世界とは異なっている部分があった。それは見知らぬ女の子、戸破多歌が自分の部屋に泊まっていたということだった。
しかもその夜眠ると翌朝には一度目に経験した世界の次の日になっており、その世界では彼女は殺人事件の重要参考人になっていて……。
ループものと思わせてからの意外なSF的展開が読み手を驚かせてくれます。
またヒロインが巻き込まれた事件を解決するというミステリ要素。
素直になれない主人公とそんな彼に少しずつ惹かれていくヒロインというラブコメ展開も魅力の一つです。
いろいろな要素を含んだ挑戦的な展開のSFミステリとして楽しむことができると思います。興味の湧いた方は是非ご一読を。