「文芸百合部門 短編」を含む小説

マウンテンでヌードルを食べる短編

giftの仙道和泉主役の短編です。

『だからわたしも、この一本を吸う時に、祈りを込めているの』 大好きな先輩の送別会。 碌に想いも伝えられずに落ち込んでいた私は、先輩に誘われて二人で会うことになる。 雨の気配にも、…

のんびり屋でちょっと頼りの無い少女、姫川愛花は幼なじみの星山麻里に片思いしている。そんな麻里から短冊を貰う。短冊には『愛花から告白してくれますように』と書かれていた。好きなのがバ…

　大人になった私は、灯台下暗しの、灯台、が、岬に建つような灯台を指しているのではない、と分かっているけれど、当時の私たちはそんなことも知らなかった。だからこそ私たちふたりの共通認…

きっと、全ての事に終わりはくる。それは平等で待ってはくれないのだろう。なら終わってしまったのなら、私はあなたの為に何が出来るのだろう？

＊ストーリーの結末まで書いています。ネタバレを避けたい方は読まないでください＊ 大学一年生の志乃は、高校時代、同じ女子校に通っていた朝香に合コンに誘われる。志乃と朝香は親友同然…

お風呂に入るのが怖い女子高校生と、雨音を聴くのが好きな女子高校生の話。

現実から逃げ、映画の中にいたいと願う私に、映写技師のマキは「うちの映写機、ボロいだけじゃなくて特別なの」と言う。『映画の中の世界』へ連れていってくれるのだと——。

カクヨム公式自主企画「百合小説」参加作品。

生前整理のコンサル業を営む「私」は霊が見える体質。私は老婦人の「河本」から仕事の依頼を請けるも、彼女には若い女の霊が憑りついていた。霊は怒りの表情を浮かべており、その正体が河本の…

年頃になっても無邪気な姫様に愛され「お前は私のものよ」と囁かれる侍女の話。 ※pixivにも投稿しています

　指咲病と呼ばれる病気は左手の薬指から芽が出て、一週間後に死んでしまうというものである。世界中で症例が確認されているが、感染経路も治療方法も不明である。 　彼女とお花見に行くが…

スラムに暮らす少女の日常と、突如現れた宝石の瞳

　図書室の隅。 　そこで行われていたのは、二人の少女の秘密の会話。 　紙と文字だけの触れ合いは、少女にとってとても大切なものだった。 　少女とって世界は『偽物』で溢れていて。 …

いつの間にかではない、この日私は彼女に恋心を抱いたの。 みたいな感じです。

　２１２３年、札幌で暮らす双子の七瀬サキと七瀬シキは二人の愛の証を求めてあがく。 　賞金稼ぎを生業にするサキと箱入り娘の姉シキはディストピアを駆け抜ける。 　長編小説の元にしよ…

帝から愛されていない女御様を慕っている女房の藤は何故か女御様に手を出されて── ※pixivにも投稿しています

　中学二年の秋、麻由子と瀬里奈は憧れの先輩たちが空き教室でキスをしているところを目撃する。瀬里奈はショックを受け、泣き出してしまい、麻由子もその映像が頭から離れず夜も眠れなくなる…