「一人称」を含む小説

夜の貴族たる私が真夜中に散歩をしていると、向こうからやって来たのは明らかに事情ありげな子供だった……。

春を司る神と人間が、次々と奇妙なものに出会っていく話。 ※⚪︎スピリチュアル×宗教 ※ブロマンス注意 ※一人称さえ気にならなければ、登場人物の性別はどれでも読めます

私は深夜の散歩が好き。毎日は仕事の関係で無理だから週末だけだけど。 いつものように家の近くにある土手の遊歩道を、今日は川上へ向けて歩く。 するとそこにはうずくまる影が一つ。近づい…

　西日本にある地方都市『舞鷹市』。その街に住む女子中学生の真依は、ひょんな事から魔法生物のトリと一緒に異世界『ラースワーズ』に転移してしまう。状況が分かった彼女は、すぐに元の世界…

何となく育ち、何となく高校を選び、何となく大学生になり、何となく彼女が出来た男。 男が見ている春の景色は鮮やかな春色ではなく灰色だった。 男は夜中の息苦しさからコンビニを求めて…

　何処かへ行ってしまいたい。 　そう、思った事はないだろうか。 　何処か行きたい場所があるのではなく、今いる場所から何処かへ行きたいと。

終電を逃して歩く夜道ほど虚しいものはなく、生きているのをやめたくなる。あるいは、世界が壊れるのを願ってしまう。 実際、そのときに世界は壊れるのだが、またすぐに新しく出来てしまうよ…

真夜中の、異世界感がある商店街は、そのまま異世界への通用口。 それは酔いが見せた幻覚か。それとも本当の異世界か。

　川に沿ってできた桜並木。桜咲き乱れ、その花が通り抜ける風によって舞い散る様が、僕の心を掴んで離さないのだ。散った花びらは川を流れ、薄い桜色で川を染めていく。 　夜も肌寒さから抜…

フル勃○した主人公がヤりてぇヤりてぇ言いながらプラトニックを貫こうとがんばるラブコメです。 重くて小難しい別作品の息抜きに書きました。雑小説なので、その程度のものと思ってお読み…

駅への近道を通る男が耳にした水気を帯びた音。 好奇心に負け、その音の出どころを探すことにした男ですが―― ・KAC2023参加作品。お題『ぐちゃぐちゃ』 ・日常の中で遭遇する…

高校生の智樹はクラスメイトの魔那子がみょうに気になっていたが、ある日、二人きりになると魔那子の真実を知ることになった。

インターネット大好き主人公とツンデレスパダリ女のガールズラブコメです。 おまえは何を言っているんだ

　奥さんは子供のために鶏肉を切ろうとする。カリッとした音、溢れ出る肉汁、満面の笑みの子供。それを思うと、切らないなんてできない。 　でも、何故か鶏肉は切れない。

この街には、悪人も怪物も全て拳で倒すスーパーヒーローがいた。 マスクと一体化した黄色いヒーロースーツで戦う男。 その名はナックルマン。 彼の拳が唸る時、全ての悪はぐちゃぐちゃに…

ぬいぐるみを使った除霊師、布伏武見は自分のところへひょんなことから弟子入りしたぬいぐるみクリエイター女子高生の花槻ケイに心惹かれるようになってしまう。 しかし武見は子供の頃から…

クマのぬいぐるみであるクマナイトは持ち主である5歳の少女、ユリアといつでもどんなときでも一緒だった。

俺は悩んでいた。 この歳とビジュアルで、武器がぬいぐるみはさすがに厳しい……。

【登場人物】 【東雲 大輝】 一人称：俺 【杏 詩音】 一人称：私 【トーリー】 一人称：僕

KAC2023参加作品。滅亡した文明の跡に向かった考古学研究室に所属する「私」が一人称で語る短い物語。 前作『レリックコレクター』の続編です。