「館もの」を含む小説

霧の濃い館へと連れ去った少女の愛を得るために、今日もヴァンパイアは愛を囁く。

ウサギ耳の青年を追って、とある館に迷い込んだ『アリス』。 はっきりしない意識に不安を感じながらも、『アリス』は扉を開き、館を進んでいく。あの美しい、紅の薔薇咲く中庭を目指して。 …

地方局開局二十周年記念誌編纂をめぐる小噺。

「ようこそ、“記憶館”へ！」 　記憶を失った青年、フェリックスはこの記憶館の館長であるアカネに拾われて、従業員として働くこと二年。 　働くことも、家事をすることもだいぶ慣れて…

　ある年の元日、俺こと守矢月鳥のもとに、猫耳猫尻尾を生やした謎の小人ハンプバックが現れる。ハンプバックは、『守護小人ランキング決定公認バトル』に勝ち抜いて『七人の小人』に選ばれる…

政界のフィクサーと噂される、影の人物。指先一つで大企業の幹部を動かせるらしい。手を叩けば法案が成立するらしい。髭を撫でれば関税を通過できるらしい。そんな噂がまことしやかに流れる、…

自分の失敗を幼児に押しつけた日本銀行員。

こんなプロット、読者が怒るに決まっているでしょう。なになに、ミステリー小説で、ヘンテコな館に閉じ込められた主人公たちがいて、犯人はなぜか密室から脱出して何食わぬ顔で容疑者から外れ…

メゾン・ド・ローズ、薔薇の館と名付けられた築28年木造2階建てのアパートには、大家との面談を通して選ばれた選りすぐりの住人達が暮らしている。セックス依存症のOL、盗聴が趣味のサラ…

天井を踏みしめて生きる主と、彼に仕えるメイドの話。逆さまの主は、今日も天井から降りてこない。 ◆遥か昔に書いて部誌に載せた作品を転載しています。 ◆改稿なしですので表現の未熟な…

人形師に見いだされた少女が一人前の人形師となり人材派遣？をする。 戦闘の出来る人形、お菓子を作れる人形、接客の出来る人形･･･ 様々な人形が依頼を受けて派遣されてゆく･･･ …

娯楽が無限の様にある未来の日本。懐かしの昔ながらが売りの遊園地で遊ぶ小森悠夢。彼は楽しい事が好きで一人でファンミングパークの乗り物を純粋な心で楽しんでいた。偶然見つけた脱出ゲーム…

転生者が救った世界は変わり始めていた。エルフは高利貸しを行い、ゴブリンはテロリストと化し、神聖な教会のそばには娼館が立ち、街にはストリートチルドレンが溢れた。そんな荒廃した世界で…

高校生の姉『美桜』と、小学生の妹『沙羅』は性癖の館へと迷い込んだ。そこは、ありとあらゆる性癖を持った者達が集う、変態達の集会所であった。露出狂、SMの女王様と奴隷、ケモナー、ネク…

目が覚めると見知らぬ洋館にいた。 そこには鳥籠に閉じ込められた一羽のカナリアと謎の化け物しかいない。 化け物に捕まらずに洋館からの出ることができるのか。 “鍵”はカナリアだ。

　それは手離したら不安でしようがなくて────。 　その館にはルールがあった。 　御主人様の前では何があっても動いてはいけないと。 　けれど、そんなルール……此処では必要ない…

出張写真館を営む一礼人《にのまえ・あやと》は仕事の依頼を受け、成葉里村《なばりむら》へやって来る。 村では二週間後、四年に一度の秘祭、村を富み潤した媛神・藤媛を祀る『藤祭』がある…

　統合により廃校となった小学校が舞台。廃校になった小学校は公民館としてその後使われている。 　別の小学校へ行ってから初めての夏休み、久しぶりに廃校公民館の図書室に集まって宿題をし…