アリスの不思議の国のだれか~Someone's Adventure in Wonderland~

柊桃珈

序章 黄金の昼下がり

黄金の昼下がり

あの時間はまさに黄金だった

本の海を幼い少女たちと渡る

夢のような時間


一人目は静かに上品に

二人目は優しく朗らかに

三人目は明るく活発に

まるであの物語の中のようだった


そんな時間はすでに幻で

もう二度とは戻らない

僕はそう思っていた

確かに、思っていたんだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る