「誌」を含む小説

　参加者が少ない（執筆時8名）ので“にぎやかし”としてちょっと書いてみようと思います。 　1981年は13でした。 　若い方のために短く紹介しておくと、雑誌「Animec」とい…

海洋放浪民セムタム族の文化を彩る刺青＜オルフ＞。 神に捧げるその紋様を彫る男の、一仕事を切り取りました。

サラ・キャロラインは王家に迎えられた。 太陽系を巡る宇宙船国家のひとつ、《キャロライン》に。 望まぬ地位に翻弄されるサラの支えは陽だまりの少女・フィーネとの逢瀬。 しかし国家…

週刊誌の新米記者・俊一がミステリー・ゾーンの企画で取材をしているうちに、奇妙なバーに出会うことになる。興味を持ってその店を調べているうちに突然拉致されてしまう。さて俊一はどうやっ…

自分の高校の文学部の部誌に寄稿していたものです。特に公開に関して制限はないと聞いていたのですが、なんとなく公開まで時間を開けようと思っていました。それがどうかしたかって、特に何も…

佳枝と隆、二人の夫婦が住む家にとつぜん送られてきた活き車海老の箱。 おがくずが詰まった差出人不明のその箱の中には、なぜか二人の間を過ぎ去っていったはずのものが入っていて……。 …

愛情の方向性が厄介な彼らと彼女らの短いお話し ※以前、大学で無料配布していたサークル誌に掲載したものに加筆・修正を加えて公開しています

　！注意！　この作品は「リョナ」という、特殊性癖を扱うものとなっています。一言で言えば「猟奇的で残酷」ですので、特に理由なく閲覧することは推奨いたしません。普通の方は気分が悪くな…

群馬から上京してきた男子大学生、中山純太はバイト先で知り合った女性、野本綾子との交際を始めた。彼女は、離婚歴のある、13歳も年上の女性であった。実家からの妨害や、幾多の修羅場を乗…

亡き母とともに貴族の屋敷の離れに閉ざされて育った主人公は、形見の笛をめぐる因縁に巻きこまれてゆく。その果てに彼が目にしたものとは――。 昨年5月の文フリ東京で完売した合同誌『かも…

年頃の乙女、田口結奈。彼女は同じ部に属する、一つ上の先輩、川田悠平に対し、片想いを抱いていた。しかし、フラれるのが怖くて告白できずにいた。 その彼と、別れる日がやって来た。中華料…

　2018年9月5日水曜日 Google先生から英文でメールがとんで来た。「あなたのカクヨム小説のアクセス前月比を出してやったんよ」 ――要約するとこういう内容だった。(「レポー…

豪商の青年ノエルには、使用人から「お気に入り」を見つける悪癖がある。 そんな何人もの女性を泣かせてきたノエルが次に手を出したのが、セシリアだった。 短期契約で後腐れもない身では結…

　切符を拾ってくれた青年に次の電車が来るまで何か面白い話をするように頼まれ、財布の中に入っている五円玉の話をする。 　何の変哲もないただの五円玉を私はずっと使えないままだった──…

才能が枯れてしまった「抜け殻」の天才女性漫画家の先生と、両親も行き場も失ってしまった「娘」・咲耶の、なんてことは無い暖かで優しい「親子」の物語。 ※この小説はフィクションです。…

ダイナはいつだって壁の花。 けれどそんな彼女を誘う男がたった一人だけいた。 ダイナの父が団長をつとめる騎士団の騎士の一人、レト・ミシュカス。 いつだって彼はダイナをダンスに誘って…

黒岡衛星がブログ『クロノグラフになれなくて』にて2014年に連載していた、Julie Londonと大瀧詠一、『アイカツ！』をひとつの線で結ぶ『季節の百合』短篇12作をここに公開…

アマチュア作家、黒岡衛星の『黒岡春日』時代を総括する作品集。河瀬羽槻氏主催の『殺伐百合小説』アンソロジーに寄稿した4作をここに公開します。 ※同人誌版にあった扉絵、並びに作品集…

昨日を２日分失わなければ明日が来ない。 そんなことになってしまった主人公だがマイペース。 でも、昨日が尽きちゃったらいったいどうなるの？ ↓前回の投稿↓ 『よくわかるクソ小…

1章単位完結の連作集。 「同人誌即売会」という小さな世界で起こる、小さな小さな日常を切り取った、悲しくて嗚呼おもしろき事始。