「主従？」を含む小説

聖女の位を継承した幼い王女とその女官が、国が滅びゆく中で最後の時間を過ごす短編です。 ※pixivなどにも掲載しています。

　地下に根付いた幽鬼の世界を支えるのは、花だった。 　枯れかけた花を復活させるために深王の血筋を求めて人の世界へ向かった勇隼は、一人の少年ローラムを深王として迎えるため、領主を殺…

ふたりの旅人がいた。 ひとりはアメジスト色の髪をもつ、いつも不敵な笑みを浮かべて憚らない青年だった。鋭いようにも眠そうにも見える目つきをしている。たいてい、コートのポケットに手を…

婚約破棄ざまあものの王道を少し離れて、ちょっとファンタジー色を加えたお話。 片目には黒の眼帯、なぜか常に黒猫をそばにおいている”黒猫伯爵”ことラッテルは、婚約者であるイーリスか…

二百三十年にも及ぶ大帝国の歴史は、今まさに落日を迎えようとしていた。 その死を以て帝国崩壊の動乱を鎮めんと最後の皇帝となった少女。彼女が眠る棺を用意した、離宮の留守居役の騎士。 …

偽史的ファンタジー。 現実の世界とは少し違う歴史小説。 東西に分かれた帝国で、 まだ魔法と竜が神秘であった時代。 銀の炎と呼ばれた少女と、その右腕と呼ばれた少年のお話。

職業：企業戦士 夏でも自らを律するために暑い背広を着る日本の侍。 主従を重んじ、社会奉仕に総てを注ぐ。故に強い。 ↓前回の投稿↓ 『命の自主回収ができたのなら』 https:/…

北方の軍事帝国ゾライユの帝都で、娼婦の子として育ったヴェルヴィオイ。 拉致され目覚めた見知らぬ場所で、少年は驚愕の出生を知る。 しかし事実はうやむやにされたまま、皇帝エクスカリ…

地方都市・朝靄市の外れ、山林を分け入った奥地にさびれた幽霊屋敷がある。 そこに暮らすは素性不明のお嬢様アリスとメイドの香澄。自由気ままにのんびり生きる、ふたりの日々の物語。

要はもののけ姫。

公爵令嬢のソフィアド・ミロンヌは今年の冬16歳になり、来年の春婚約者と結婚をする。 季節は春で今は15歳だ。 彼女は心優しい使用に囲まれ、優しいけど稀に厳しい両親がいて、2つ年上…

　ヴァルーシ王国の辺境に住む鍛冶屋の若者エルリフは、王認武具師ゴルダの弟子にして遺児だった。ある日、孤独な彼の前に王の美貌の寵臣ミーリュカが現れ、王都出頭を命じる。 　戦乱と、対…

目が覚めると、真っ白でもふもふな狐の赤ちゃんになっていた。どうやら私は「幻獣」と呼ばれる特別な生き物らしい。森の精霊たちに可愛がられながら、元気いっぱいに育ち、私は九本の尾を持つ…

　主人公「伊藤リク」は、幼い頃に出会った天使から『転生して頂けませんか？（※意訳：今すぐ逝け）』と言われ、頑なに拒否し続けていた。そんなある日、猛スピードで暴走するトラックを野次…

魔力至上主義の異世界に聖女召喚されたものの、シズルは何の力も持たない「只人」だった。城から放り出された先の辺境伯のジークハルトと交渉の末、居場所は確保したものの、次から次へと厄介…

現代の20世紀初頭を時代背景のひな形とし、東アジア圏の文化を背景としながらマヤとユイマという主従の二人の生き様とその結末を描く物語。 「ユイマの記録」ではその序盤の物語として、…

シタン・ネルサ。女、冒険者、19歳。とある悪い癖のせいで周囲の人々からは真の実力を隠していると”勘違い”されている。そんな彼女だが、ワケありな主従からの依頼を受けて不穏な気配のす…

豪商の青年ノエルには、使用人から「お気に入り」を見つける悪癖がある。 そんな何人もの女性を泣かせてきたノエルが次に手を出したのが、セシリアだった。 短期契約で後腐れもない身では結…

十四歳の陰陽師、賀茂浅葱は都一と謳われながらも、その実は平凡な少年であった。ただ少しだけ他の陰陽師と違い、精霊とは契約を結ばず、本来であれば敵である妖（あかやし）との契約に重きを…

匿名短編コンテスト・食編 に掲載していた作品です。23位を頂きました。