「短編短編 一話完結」を含む小説

古里高陽（ふるざとこうよう）は大学二年生。 アンティークショップ“杏野屋”でバイトをしているが、店主の杏野スズが引き取ってくるのは変な骨董品ばかりで、今日もまた変わった手鞠を持っ…

※一話完結。1300字の切ない恋の記憶。 ※【KAC20243】『ささくれ』参加作品。 ある日かかってきた一本の電話。 それは、過去に愛した人からの遺品を渡したいと言うものだっ…

ささくれができたら誰もが抱く（かもしれない）恐怖を小説にしてみました。「KAC20244」参加作品です。 ※2025年9月15日修正済（大筋は変わっていません）。

摩擦でささくれた麻糸から、白煙と焦げるにおいが立ち上った。 砂埃と汗の匂い。鼓舞するラッパと太鼓の音が、どこまでも続く砂浜に鳴り響いている。 　『大凧の糸切り合戦』 この町に…

交差点で出会った彼は、不気味なほど完璧過ぎる笑顔を浮かべていた。度々遭遇するその人が、悪い意味で気になる……。 どうして私に気付いたの？どうして、気付いてくれたの？ そう、きっと…

【KAC20244】ささくれ （2024初稿）

男は店を訪れた。一世一代の勝負。そのためのアイテムを買いに来たのだ。

夏真っ盛りの八月。 僕は、クラスメイトの彼女と花火大会にやって来た。 そこで、彼女に言おうと思っていることがある――。

第12回空色杯の500字未満の部の応募作品です。 詳しくはこちら⇒https://twitter.com/kro_ba_ 昔は違和感なんて感じなかった。 親友だと思っていた。 …

【KAC20243】箱 （2024初稿）

※一話完結。1500字のインスタントホラー。 ※【KAC20243】『箱』参加作品。 ある日、棚から出てきた見知らぬ箱。 空気穴が開いている。 忘れ去っていたその箱は、実は忘れ…

「それを受け取ってもらえたら、オジサンは最高に幸せなのだが？」 窓からは潮の匂いがしていた。 瀬戸は10歳も歳の離れた恋人を目の前に、緊張しているのを気づかれないように、そっと…

今からする話は単純だ。 私が『チンカス』と呼ばれている理由を話そうではないか。

友達から聞いた話なんだけどね。 この言葉ほど近しく感じながら信憑性の全くない言葉は他にない。 つまらない遊びより、面倒くさいしがらみより、こんな作り話で興味を満たしてみないかい？…

５分で読める恋愛小説です。よければ読よろしくお願いします。

勇者。 それは救国の英雄を指す言葉………とは限らない。

高校二年生の篠崎さんはその場を凌ぐ天才。 その場を凌ぐだけなのでその後の事がどうなるかは考えていない。 短編一話完結です。

今時珍しい和風モダンの建物だった。 土間で履物を脱いだ男は、腰を引くして部屋の中を案内する。 家具は昭和を思わせるような物が多く、特に和たんすは、着物や和服を収納する衣裳盆のつ…

飛龍が存在する世界。飛龍は家畜化され、生活に根付いていた。そんな世界観で繰り広げられる身分違いの恋の始まり。 ＊拙作、『飛龍は我らの友である』と世界観が共通しております。 …

【KAC20241】書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』 （2024初稿）