「運び屋」を含む小説

シリコン製の魔術と超資本主義の時代。ニューメキシコ州、寶炎街《パオヤンジエ》。義体化技術がまだ普及していない"火薬庫"と称される街で、かつて『最強の傭兵』と呼ばれた男ザックは政府…

　その都市は巨大な壁に覆われた防御壁都市。出入りを知らない住民が暮らす孤立した世界だった。 　ここには裏社会が確立している。奪還屋、回収屋、情報屋、殺し屋、運び屋、そしてマフィ…

ほとんどブラック企業みたいな会社で派遣OLをして暮らしている「私」は、中学のときの同窓会で、昔好きだった瀬那くんに飲み代をたかられ、うっかり身体まで許しそうになる。 ラブホ街へ続…

月下降六花界という不思議な世界との信仰を繋ぐとされる「占い師」の一族に生まれた少女、橘六花。あるかどうかもわからない世界を信仰する中で、一族の長に立てられそうになった六花はグレて…

　惑星間長距離輸送機パイロット通称『トラッカー』稼業の女性・スバルはいつもの様に輸送ターミナルコロニーから荷物を積んで出発しようとしたところ、小型コンテナの密閉不良の警告が出て確…

　大型のトリが生息する大陸。　人々は彼らにまたがり、時にともに戦い、時に多くの人と物資を運びながら生活していた。　大陸北西部にて、見渡す限り草原が広がるここにも、トリに乗って荷物…

「こ、こちら荒野のチンチラ号のミヤモトです」 人間は大宇宙に飛び出したもののおろかなままであった。ケチな運び屋ミヤモトは上司の犯罪行為の片棒を担がされ蟹の外骨格に包まれた蟹警官…

通学中、トラックに轢かれた昌也が目を覚ますとそこは異世界だった。目の前には事故を起こしたトラックと、運転手のおっさん。どうやらあの時の事故でおっさんも死んで転生してきたらしい。お…

※ネタバレ注意 ■キャラクター設定■ 佳澄　能力：ボディメイク ルックスに自信が無く、人のことをあまり信じない（疑り深い）。 異世界転移一年目の主人公で、十一歳。 美しい自分…

おっさん運び屋と少女の”運ばれ屋”が織りなす、ドタバタ密輸コメディ爆誕！ なんだよ”運ばれ屋”って！　しかも超能力がある！？　何？？ 大商人を志して世界最大の貿易施設にやっ…

【戦うイケメン中編コンテスト受賞作】 4/10に発売決定の原稿の“いろいろ直す前”がこちらです。 ▼あらすじ 武器と荷物を手に、モンスター蔓延（はびこ）る危険地帯を駆け抜ける運…

西暦4023年。人類は生活の場を、宇宙にまで広げていた。 そんなある日、１台の宇宙船が地球を離れ、宇宙へと飛びたった。 乗っているのは、キャプテン・カーターと呼ばれる腕利きの運…

私は取り調べを受けていた。麻薬の運び屋の香川を階段から突き落として殺したという容疑で。証拠不十分で釈放になったが、この容疑は晴らさねばならない・・・日比野美沙刑事が捜査に当たる。

布団の魔力、とは随分と使い古された表現ではあるけども、言い得て妙だと思う。 やることはあるけれど急用ではない。 そんな日はどうしても布団の誘惑に負けてしまう。 どうして人類は…

最初は油紙に包まれただけのソレを受け取った。次に、すれ違った知人がファストフード店の紙袋をくれた。中にソレを入れると良い、と言われたのでその通りにした。最後に目的地でソレを渡した…

ある日、ある橋の上で、落ち込んでいる一人の若者を見つけた。 曰く、「金を持っているか」と。 若者に導かれるまま未知の世界――パチンコ屋へと足を踏み入れたけれど、己を待っていた…

電波を拝借して『ラジオ体操』なるテレビ番組を見た。 骨を芯に据えた棒きれのような身体はとても動きづらそうだが、天性を活用する道筋を見出す能力は、やはりどの生物にも備え付けられた…

本屋を営む最中、あることに気づいた。 コーヒー豆の減りがやけに早い。 重い腰に鞭打って、やっとのことで買い出しに出掛ける。 本だったら、もっと身体が軽いのに。 道端で人間に…

転移装置におけるバグによって生み出された『真っ黒な本』。 それは転移装置使用時には一定の確率で起こり得るものだが、ある意味では人災とも呼べる。 だって本は持ち歩けるもの。 …

人類社会における『客』と『カミサマ』は同一のものである。 しかし宗教を解さぬ今、カミサマは存在しうるだろうか。 客とは己の存在意義を擁護するための、極めて自己満足的な妄想にす…