蠅ｨ鬟溘＞陌、ひたすら惰眠を貪る日

布団の魔力、とは随分と使い古された表現ではあるけども、言い得て妙だと思う。

やることはあるけれど急用ではない。
そんな日はどうしても布団の誘惑に負けてしまう。

どうして人類は、あんなものを発明したのだろう。
どうして人類は、免罪符を用意したのだろう。

勤勉で知られる彼らも、時には骨の髄から休みたかったのかもしれない。

――これは、とある廃屋で本屋を営む「蠅ｨ鬟溘＞陌ｫ」が布団に捕らわれた話。

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本作品はKAC2023（カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023）参加作品です。
第7回目のお題は「いいわけ」！

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●第1回目
　テーマ：本屋
　『蠅ｨ鬟溘＞陌ｫ、優雅なる朝のひととき』
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