「稲荷」を含む小説

明治三十六年、日本の山間にひっそりと残された神社で、志乃はひとつの決断を下す。 「祀る者がいなくなっても、神さまは神さまでいてくださるように」 異国に嫁ぐ彼女は、ひとつの御神…

【富士見ノベル大賞、特別賞を受賞しました！】 上條咲良は都会のレストランで働いていたが、病気の父親の介護のため地元に帰ってきた。 彼女の家は、代々大口真神（おおくちのまかみ）、…

霧深い港町・霧崎町。女子高生・美月と美咲は、好奇心から心霊スポットの旧海軍病院跡を探訪し、赤子の怨霊に取り憑かれる。美咲は憑代となり、美月も胎内に怪異を宿してしまう。異変を察知し…

　関西空港駅から12:14分発の特急はるか22号で新大阪まで行った。電車賃、明彦に出してもらって悪かったなあ。彼、お金持っとるねえ。まあ、貧乏よりええかあ。 　新大阪駅で待ち時…

架夜との対決を終え、平穏な日々を取り戻した呼夜美の前に現れたのは、十一年ぶりの再開となる父、恭一だった。めぐりてシリーズ番外編。

恐山の変異を経て、九尾の力を覚醒させた少女・小野瀬藍と、彼女の「使い」となった元自衛官の叔父・隆之。二人は霧深い港町・霧崎町の山奥にある霧隠九尾稲荷神社に身を寄せ、隆之は神主、藍…

佐藤悠斗、16歳。平凡な高校生が修学旅行で伏見稲荷大社に行ったら、トラックに轢かれて死んじゃった！ でも、神様ウカノミタマに「禍神を倒せば生き返らせてあげる！」と言われ、宝剣…

とある地方にある学校で迎える初夏、根は優しいが口の悪い高校2年生の笹本湊人（ささもとみなと） 親元を離れ、1人のどかな田舎で暮らす祖父のために祖父の家から通える田舎の学校に通っ…

今や一番有名な県は、兵庫県である（笑） 兵庫県氷上郡に伝わる民話をベースに紙芝居用の創作民話を作ってみた。 『３年寝たろう』ともちょっと違う、『隣の寝太郎』

時は現代、ところは京都。 菅原道真公の末裔としてこの世に生を受けたロックシンガー、道明寺幣楓(どうみょうじ へいか)。 現代に顕現した稲荷神であり、浮世を眺める自称怪奇探偵、伏…

【奇妙な商いを巡る、切なくも美しい現代幻想連作短編】 稲荷神社の女神に仕える青年の燐火は、齢二歳の化け狐。 燐火は商い帳を霊視し、さまざまな変わった商いの物語を追う。 歌手に…

高名な怪奇作家、本田鉄斎の元で書生として修行する吉岡秋斗は、見鬼と呼ばれる人ならざるものを見ることができる不思議な目の持ち主。 日々作家修行に励む彼の周りには、稲荷狐、猫又、化け…

寂れた稲荷神社には神の『お使い』として暮らす少し口の悪い少年がいる。彼の仕事は、人々の願いを神に届けることだ。少年は、ある日高校生の天音　梛（なぎ）と出会う。本来であれば人間に姿…

江戸中期の日本に妖精がいたんですね。（滝汗） 『KAC2025 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2025～』 第３回お題「妖精」

アライグマから人に変化した薄墨。今回は尻尾のない姿になって友達と遊びに出かけるが、その先でトラブルが起きてしまう。 「お稲荷さんちのアライグマ」シリーズの一作です。 https…

諸事情により両親と共に京都府京都市左京区上高野にある祟道神社へ参拝にいくと美少女が現れ、 主人公龍雄は美少女の兄の生まれ変わりだと告げられる、美少女は龍雄を幸せにするために来たと…

「ことわざ」や「慣用句」を成句に、発音が似通っていて意味の違う言葉に作りかえる言葉遊びが「捩（もじ）り」「地口（じぐち）」です。現代でいうところの駄洒落や親父ギャグに近いですね。…

まだ桜の咲かない春。 スタバに漂う鮭男のあまりの多さに決定的に気づいてしまった時、ある人の存在が際立った。 一人で存在し、目前の課題に向かいつづけ、クオリティ高すぎるマイルール…

⁠◆◆明治レトロ・和風シンデレラファンタジー◆◆ 「――おまえを祓えるわけがない。 　あきらめて、俺と生きてくれないか」 稲荷神社の娘・遥香（はるか）は、妖狐の血をひく…