「梅雨ですね」を含む小説

梅雨に差しかかる6月に、少女は正しさを失った。

甘えたがりの「きい」甘やかしたがりの「梅雨」 パンセクシャルのふたりは友達以上恋人未満。水族館にいって、カフェにいって、一緒に映画をみて、柔肌に触れて、甘いキスをする。「きいち…

過去作

【和風あやかし譚、月下開幕】 人形師、奉日本燈史郎のもとで目覚めた百夜には、一切の記憶がなかった。 しかも、その身体は燈史郎が作った人形のもの。人形師のかたわら妖関連の何でも屋…

幼い頃から雨が大っ嫌いな「自分」は、ある雨の日、すれ違う子どもに我慢の数を思い知らされる。 サクッと読める、とっても短いお話。

小さな頃から、大事な用事がある日には必ず雨が降るという呪いを身に受けた主人公。 しかしある朝、用事もないのに雨が降っていた。疑問に思いつつ家を出ると、雨の注がれるバス停…

藤ヶ咲北高校の曰く付きとされる二年Ｅ組には、不幸を振りまく『呪い人』が存在する──というのは十年前の話だ。 西暦二〇一九年、六月。二年Ｅ組に在籍する望月渉は、梅雨の時期を憂鬱に…

自分を愛する

　仕立屋『炎天下』の経営者兼仕立人、常堂ＭＯ竜雪（じょうどうエムオーりゅうせつ）は、夢の中で女神から『特別な制服』を作る能力を授かります。モデル体型で美人アルバイト店員の外国人Ｙ…

バス停で一人小説を読む少女。梅雨が過ぎ、何かを待っている少女は、夕立に何を思う。

雪も雨も、そして、おてんとうさまも。

少女の恋は美しい 不定期更新

僕は、憂鬱な高校生。何度目かの転生者。ずっと、追いかけている彼女は、今世も僕の事なんて、気が付かない。壮絶な最後を遂げた彼女は、やっぱり、僕に気づくのを避けているのか？僕は、この…

　六月三十日、まだ梅雨明けのしていないこの日、多田加奈子は、思い人でもあり、学園内でも女子に人気の高い、深山隼人からサークル勧誘を受ける。 　――全ては、ここから始まった。 …

ーー御畑中学校の図書室には、幽霊が出る。 そんな噂を聞いたある日。梅雨明け間近の図書準備室で、愛衣はその幽霊に声をかけられる。 彼女は薤澤露葉。自称、本好きの幽霊だ。 夏が深ま…

その村では春になると、髪や爪を神産みの箱に捧げる風習があった。 そうすると梅雨ごろに神様が生まれ、村に喜びごとを運んでくれるのだ。 しかし、今年は異形の神が誕生してしまう。 神…

雨が降り続く梅雨に入ったばかりのある日。子どもを失ったばかりの佐和子は、夫の不貞を疑いつつも、二人で見つけた理想的な家の内見に出かける。夫を待つ間に、美和子はずぶぬれの男の子を見…

三園巴はどこにでもいる普通の女子中学生である。 ある梅雨の日、彼女は現世と幽世の間に位置する不気味な世界「禍界（マカイ）」に迷いこんでしまった。 そこには「魔ヶ憑（マガツキ）」と…

郊外にある高校に通う少年は梅雨の季節、バス停である少女と出会う。彼女は村上春樹の小説を読んでいて……。