「咲いたので。」を含む小説

金髪強面高校生、通称『DESTROY BOY』は高校に飽きてしまい近くのうどん屋でお腹を満たそうと出向き、不思議な花と出会う。 ───なんとそのうどん屋の小さなガーデンに咲い…

東西内戦下のプラフヴァン。 憎悪と烈火渦巻く激戦区から程遠い、のどかな郊外の外れにも、互いを分かつ鉄柵は敷かれていた。 諍いにほとほと疲れ果て、錆付き棘も抜けた鉄柵の傍に咲く二輪…

童話をごちゃまぜにして好みの話にしようと試みて自分でもよくわからなくなったものです。昔書いたはいいものの、没にして眠らせていたのですが、とりあえずあげてみることにしました。 バッ…

　家から遠く離れた、秘境のような場所にある神社に赴き「十分なご縁」を求めて参拝した、高身長で、広く浅く時に深海ほど深く、この世のあらゆるものを愛するのキラキラ系女子中学生、天田 …

ガールミーツガールな恋愛小説です

ユートパクス王国で革命が起きた。貴族将校エドガルドは王への忠誠を誓い、他国へ亡命し、祖国の革命政府軍と戦っていた。エイクレ要塞の包囲戦で戦死した彼は、ユートパクスに征服された島国…

繁華街の外れにある古びた2階建ての薬屋、ひいらぎ薬舗。そこの3代目若店主、柊将臣のもとに1人の少女が訪れる。 『ねぇ、簡単に死ねるお薬ちょうだい』と。 とぼけている癖に面倒見…

ふと目に留まった道端に咲く花。あの花の名前は何だっただろうか。

椿に特別な思いを寄せる母。アネモネを愛する私。花を集めるおばあちゃん。 私を探し続ける――ルイ君。 これは幻想のなかに咲いた花の物語。

レインが村のはずれで剣の素振りをした後、家に帰ると母が血を吐いて倒れていた。薬師をしているトーマスに見てもらうと、母の病気が発覚する。血を吐いて倒れた後、急激に体が衰弱を始めて、…

さざんかの垣根、その角を曲がった先では何が起きているのか。

古永淳さんから素敵なファンアートをいただきました。 近況ノートで報告させていただいております。 https://kakuyomu.jp/users/24ta-sakura/new…

１本の傘から始まる“香り”と“生き遣い”の物語。 ある理由から仕事を辞めた主人公（男）は引越し先の図書館でアロマセラピーの専門学校に通う10歳年下の小野香珠葉と出会う。彼女には夢…

隠世にある花街。そこに店を構える月花楼。そこで人の身である蘭は遊女見習いとして働いていた。 ある日、その花街を管理している将軍、龍神である紫苑が月花楼を訪ねてくることとなる。 …

カムベルはかつて一輪の花だった。 咲いてなおただ生え続ける一生に意味を見い出すことがなかった植物でしかなかったのに、もう考え方が変わっていった。 伸びて、咲いて、散る。 「はかな…

短歌集です。

草むしりをする男がいる。 彼はこれまでの人生で何も成し遂げられなかった。 そんな男がアスファルトの隙間から生える草に自分を重ね、口に出した言葉を聞いた年配の男が、生きる意味につい…

突如人が、ウイルスのように超能力である「異能」を発症する世界。 発症した人間はやがて異能の力に呑まれて、理性を失った化け物と為る。 しかし万に一つ、その異能に適合して力を使いこな…

この者はとても邪悪な神聖である。 新生であり古くもある。 この者は禊を払う。 願いもかなえる形代である

　庭にたんぽぽが咲いていた。 　私はそのたんぽぽを窓辺から眺めていた。 　ある雨の日、たんぽぽは茎から折れた。次いで友人の訃報が届く。私自身ももう長くはない。 「このままでいいの…