切り、切られ、切っていく

釣ール

キレ

 某日


 切り取られた花びらは本当に誰かが切ったものなのだろうか?


 自然に落ちたかもしれないのに確実に人の手によって、切られたと分かるから。


 みにくさは天才でもそうでなくても隠せない。

 隠すように見せることを特技にする人間は数多くいるのがその証拠。


 この花びらはエゴに刈り取られたものかもしれない。


 どうして全盛期のホラー番組では動物や、植物たちの幽霊を紹介しなかったのだろう。


 都合はエゴへ、エゴは欲へ。

 終わりなく続く欠陥(けっかん)。


 対処する方法は銃口を後ろから頭につけることらしい。


 なら、この花びらは自然に落ちたように見せかけた人による切り取りだったのかもしれない。


 不自然は人の手に。

 何者かであると誤解した人間は自分も相手も人間だと認識していない。


 金な概念かエゴか。

 人が見せてくれる花びらは売れない詰め合わせ。


 花びらもからだの一部なら、エゴに縛られている人は恐怖のかたまりなのかもしれない。


 毛が落ちるかどうか。

 誰がはかってるんだろう?


 エゴは切っても切れず、そして手と縁を切る。

 そうでないと生きていけない。

 これがもう言い訳。

 使わない人間は誰一人いない。


 誰も見てくれないわたしたち人間という花びらは切られただけで終わるのだろうか?


 答えは知らない方が人という花は育つのか、育たたないのか。

 他に何か落とさない方法を今も探している。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

切り、切られ、切っていく 釣ール @pixixy1O

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ