「亡骸」を含む小説

　巨大な古竜たちの亡骸の上に築かれた竜骨都市・黒数。 　人は竜や竜人と隣ながら存在していたが、その在り方をよしとしない邪竜が都市を襲うことも多くあった。 　邪竜を殺す存在である屠…

　主人公であるラウル・セレスティーンは、勇者の能力を超えることができるスキル『阿吽の呼吸』を持っていた。このスキルは、同じスキルを持っている人間との距離によって本人の身体能力、魔…

庭の木陰で、年をまたいだ蝉の脱け殻を見つけた。 中身を無くしても変わらぬ形を保ち続けるその脱け殻は、まるでわたしのようだと、自身を笑う心すら、もう残ってはいなかった。

マコト・ハルトフォードは、かつて最強と呼ばれた勇者だった。 魔王の正体は、最愛の幼馴染であるリリィ・シトロエンのもう一つの人格だったという真実を、ほとんどの敵を倒して仲間とともに…

臣と呼ばれる地方に 里の者が決して立ち入ることのない山があった。 その山は嘗ては「天狗山」と呼ばれていた。 しかし、長い歴史の中で その山の名前は人々の記憶から消えていった。 た…

・愛する妹を捨てた男が地下世界で辿る末路……「ナアマの亡骸」 ・魔族の少女は敵を斬れるのか……「魔族少女のリデンプション」 ・隊伍を組んで行進する妖精たち……「エーファの葬列」 …

「道は知らないけど、琵琶の音が聴こえるから」 　琵琶の音に導かれて都を目指す少女、沙楽(さら)。道中、髑髏を介して話す亡霊、遼水(とおみ)と不思議な出会いを果たした彼女は、とあ…

　吸血鬼と噂される男のもとに生贄のようなかたちで嫁いだ少女ネリネは、六年の歳月で美しい淑女へと成長した。 　吸血鬼と言われている夫とは一定の距離を保ちつつも上手くやっているつも…

人工物の身体に脳を移植して生きていく道を選んだ真人間。その亡骸を手に入れた私は、自分の脳を移植し、真人間の都市ブレーンシティへ踏み入った。 新しい身体の主の家には地下室があり、そ…

　1000年前に闇の属性を統べる邪神を封じ、その封印を維持するために建設された聖堂都市。 そこを守護する誉れ高き聖騎士団。 　憧れからその聖騎士団へと入団した1人の少年がいた。…

帝国に住む異民族の子孫、テヲノ・クヌーテは、大学院で言語学を学んでいる。そんな彼が、人食い人種を隣に乗せ、夜の街を突っ走る。 事の発端は、数百年の寿命を持つと言われるマグ族の男…

　亜人。亡骸から草木を生やし、それの成る実から生まれる多様な生態を持つ者達と呆れるほど長い争いを、人間は繰り広げていた。 　彼らが何を求めているのか。彼らの戦いに何の意味があるの…

人界と魔界の融合「融界現象」を経て異種族との交流、交配が一般化した世界。それは同時に、異なる力、怪しき力を人の世に解き放つことを意味した。かつて人魔諸共に災禍をもたらした妖狐白面…

何故クソゲーは生まれるのか。止められないのか。 これは、中の人による浅い考察と、邪悪なノウハウをまとめた「エセ指南術風のほら話」である。 さあ、君もクソゲーをつくろう。 ※実際…

人が死ぬのは当たり前なのに当たり前には感じない。 ある日突然大切な人を亡くした。 彼は約束を残してそのまま逝ってしまった。 目の前にいる彼の亡骸を見つめながら夏奈（かな）は彼と…

右目に猫の魂を、下腹に魔女の魂を抱え、死ぬことのない娘「化け猫ユエ」 死ぬことはないが、死に瀕するたびユエは思い出を喰われ、なくしていく。 そんな中での結婚生活が終わり、未亡人と…

妖精と魔法が息づく女神ダヌの島。イニス・ダナエ。 東の大陸を望む海辺の町エリンの神殿には、かつて癒やしの乙女と呼ばれた聖女の亡骸が眠っている。 墓盗人の少年フランは、自らの技量を…

別々の人生を歩み、10年ぶりに再会したアサヒとユウヒの兄弟。ふたりはある目的のため、狂言誘拐を実行に移す。その犯罪は成功したかに見えたが、思いもよらない結末を迎えることになった。…

「リーフ、突然の事で驚くだろうが……僕は君との婚約を破棄する事にした」 私の最愛の男性——クリス・メレディス様との結婚を間近に控えていた私——リーフ・プルームは突然婚約破棄を告…