ネコの亡骸を抱く空疎なカエルによるフィッシュストーリー ~クソゲーの中の人が考えたクソゲーを生み出すためのエセ指南術~
そのへんの雑草
はじめに
僕がまだプレイヤーだったころ、何故クソゲーが生まれるのか分からなかった。
親しんだゲームは違えど、魅了された者同士、志は同じなのではと思っていた。そう甘く考えすぎていたのだ。
実際にゲーム業界に入り、それが何故か僕はやっと理解する。
さて、この話はタイトルに『フィッシュストーリー』がつく通り、盛大なほら話である。
井の中の蛙、さらに底へ沈む。
一番底にいけば大海も空もなくなってスッキリするさ。
猫については、この話を書こうと思ったきっかけとなった本からとった。
それは、著名な映画シナリオ指南本『Save the Catの法則』である。
”観客に主人公に興味を持たせたければ、そいつがどんな悪人だったとしてもいい行いをさせろ(=セーブザキャットの法則)”というような脚本制作において非常にためになることが書かれている名著だ。ご存知の方も多いだろう。
なお脚本以外にもシナリオ演出の意図も分かるようになるので、映画好きはもちろん、あらゆる創作の参考になると思われる。
興味があるならこんな駄文を読むより有益なので、最寄りの本屋さんに行くか、すぐさまAmazonで取り寄せよう。
お急ぎ便ならすぐ届くぞ。
さて『Save the Catの法則』の題材は映画だが、このほら話の題材はゲーム。
そう、「クソゲーの作り方のエセ指南術」である。
何故“エセ”がつくのか?
それは単純で、僕が何の実績も持たないデベロッパーの末端のプランナーだからだ。
故に信頼も信用もゼロだが、いかに作業者をコントロールし崩壊に導くかを知りたいなら、力になれると思われる。
あとは個人的な理由になるが、脳内で思っていることの可視化も兼ねているので、当然の如く業界全体には当てはまらない。
僕と考え方が合わないから正しいとか、正しくないとかはないので、1つの意見として好きに捉えて欲しい。
ここで5つほど注釈を入れる。
/*--------------------*/
1、これはあくまでも「ほら話」である。
フィクション以上のものはない!
2、「ほら話」故に実際の企業や作品とは何の関わりもない。
むしろクリエイターならあるあるのお話だろう。
この先、業界を目指す人、業界に既にいる人、ファイトだよ…!
3、誹謗中傷を目的としていない。
叩きたいとしたら、無茶なスケジュールや無謀でナンセンスなアイディアを
押し付けてくる上層部に他ならない。
4、この先、例として出す作品は例以上の意味を持たない。
わかりやすさを優先して作品の知名度で選んでいるので、
偏っている可能性があるが、貶める意図は全くありません。
関係者の方で不快な思いをされた場合、本当に申し訳ありません。
5、この話は正しくない。
信用できない語り手であることはご存じの通り。話半分で捉えて欲しい。
/*--------------------*/
なお作中のゲーム機種については略称を使っている。
導入Q&Aにある程度まとめたので、分からないものがある場合はそれを参照してほしい。
願わくば、これを読んだ数奇な人が改善のアイディアを見つけられたらとしたら、この上なく嬉しい。
あなたはどうか、猫を救えますように。
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