「一族 和風ファンタジー」を含む小説

古事記の編纂にも関わったとされる、祭祀を司る旧家・式守家。 その末裔である俺、式守伊織（しきもりいおり）は、一族の血を疎んで平凡な大学生活を送っていた。――はずだった。 「貴方…

かつて山村で無邪気に笑い合った友、蒼真（そうま）。優しかった彼は、冷酷な若当主となり村に現れた。再会した茜（あかね）は、幼い頃に見たあの温かな瞳がどこへ消えたのか、その理由を知り…

予知夢の一族に生まれながら、一度も“未来”を視たことのない綾小路すみれ。 二十五歳、異能も縁談もなく、本家で女中として静かに暮らす彼女は、それでも今を誠実に生きていた。 だが、当…

「ヴィオラ・ディフォルツァ！　四大属性魔法を使いこなせない我が一族の落ちこぼれでありながら、謀反を企むとは！　王子との婚約は破棄、そして、この国を去るがいい！」 グロンブーツ王…

全六話。異世界からの訪問者の末裔と呼ばれる神楽耶一族。その精神的支柱たる月の巫女の物語。和風ファンタジー。自主企画「【三題噺 #96】「初歩」「観測」「末裔」」の為に書きました。

人とあやかしが隣り合わせに暮らしていたいにしえの時代、人の中に、破妖の力を持つ人がいた。 その一族の娘・咲は、破妖の力を持たず、家族から無能と罵られてきた。 ある日、咲が家族の…

山野辺家は山の神に仕える巫女一族だったが、夕子はその能力をきちんと持っていない落ちこぼれ。 巫女だった母が亡きあと、伯父夫婦の家に居候をしていたが、高等学校を卒業するにあたり、家…

　王に仕える忍者みたいな一族の長の孫娘に生まれた、野蛮人があだ名の美少女が、歌が歌えず詩が読めず空気も読めず言動に繊細さと美しさがないため落ちこぼれの無能の君と呼ばれている、実は…

落ちこぼれ狐の水園小夜に舞い込んだ縁談の知らせ。 相手は何故か天狐の一族の当主、七条時雨だった。 破談覚悟で会いに行く小夜を待っていたのは──。 ｢君となら良い夫婦になれると思う…

君を食べたくない。いくら飢えようとも、このまま生き絶えようとも、君だけは食べたくはない。 これ以上飢えたら、自分の理性は本能に負けるのか。山の神様の眷属の末裔として出逢った白い兎…

遥か昔、太古の時代から続く魔界鬼族との戦いは、人類の誕生とともに新たな局面を迎える。 永い歴史の果てに、ひとりの少女が生まれた。 幾つもの聖色を持って生まれた彼女は「龍牙の申し…

「――きっと、姉様の代わりにお役目を果たします」 　大火々本帝国《だいかがほんていこく》。通称、火ノ本。 　八千年の歴史を誇る、この国では火山を神として崇め、火を祀っている。…

　悪質な怪異を退治する一族の娘・明彩(めい)は、退魔の力がなく冷遇されて育った。一方、傲慢な弟は禁忌を荒らし、異界の王・涼牙(りょうが)を呼び起こしてしまう！　その場に明彩は置き…

卯月一日、青い満月の下で時羽(とわ)は目を覚ます。 そこで出会った緋月(ひづき)は時羽を知っていたが、時羽は記憶喪失で彼のことを覚えていなかった。 記憶について緋月は答えず、「一…

カクヨムコン10最終選考落選が思いのほか悔しかったので、加筆修正して新規に連載開始しました。 https://kakuyomu.jp/works/1681862217595171…

🎉アルファポリス様主催「第8回　キャラ文芸大賞」にて奨励賞を受賞しました🎉 妖が災厄をもたらしていた時代。 滅妖師《めつようし》が妖を討ち、巫女がその穢れを浄化することで、人々…

葦津国は八つの州からなる島国で、大君と呼ばれる王の一族が統治している。現在の大君は狩野雲隆といい、聡明で温厚な性格から民に慕われていた。また、その一人目の弟・月隆も理知的で冷静沈…

　道間ユキは、鬼や魑魅魍魎を狩る一族の道間家に生まれながら、疎まれた存在だった。 　黒を尊ぶ道間家において、赤茶色の髪を持って生まれたユキは、父である道間家の当主から「処分」され…

鬼を飼う一族、不知火家。 護法の柱として契約によって縛られた羅刹鬼・可畏(かい)は、不知火を護る代わりに贄を要した。 邪気を貯めに貯めた女を贄として捧げる事で、不知火は安寧を手に…

ヒガシの国が統一されてから十周年を祝う宴で、王や有力者の前で歌を歌う朱の髪一族のヨロズハ。彼女の歌はいつも通り褒められるが、突如そこに謀反者が捕えられたという報告が武官によりされ…