「透明」を含む小説

１９９９年６月、愛知県名古屋市緑区のゴミ捨て場で、市のごみ回収職員Ａが燃えないゴミの日ではないのに置かれていた燃えないゴミ専用ゴミ袋を不審に思い、透明なゴミ袋であったため目をこら…

有井まもる(12)、藤谷透(28)は、親戚でも、知り合いでも、ましてや恋人でもないが、同居している。「なんでもない」2人が暮らしている姿を、少しずつ切り取っていく。 少年と青年が…

「まず最初に言っておくわ。私は幽霊でも妖怪でも、まして家出少女でもない。透明人間よ」 その出会いは突然だった。 お盆前の墓掃除から逃げてきた田舎の高校生「諏訪部情」は、真夏の…

高２の秋、仲良しの【カンナ】【シオン】【マリ】とビーチコーミングに出かけた【コヂカ】は、そこで「えんじ色」の不格好なシーグラスを拾う。 ちょっと歪だけど綺麗なそのシーグラスには…

半透明緑色の瞳に、僕は恋をした。 半透明緑色の瞳が、私は嫌いだった。 そんな2人の、美しく、そして悲しく、純粋な恋のお話です。

ひょんなことから最近いい感じの片思いの相手が女性とデートしたということを知り、傷心気味な主人公。だったらほっといていて欲しい・・・と思ったのに、帰り道で追いつかれ一緒に帰る羽目に…

　高校二年生の海川岬は、一人の同性の同級生の小柄な少女にずっと憧れていた。

思い出は美しい。だんだんとぼやけていく記憶の中で、君は笑っている。 個人差はあれど、大切な記憶も、残酷なほどにあっさりと脳から零れ落ちていくものだと、最近になって気づいた。覚えて…

✰⋆｡:ﾟ･*☽:ﾟ･⋆｡✰⋆｡:ﾟ･*☽:ﾟ･⋆｡✰⋆｡:ﾟ･*☽ ✰⋆｡:ﾟ･*☽:ﾟ 「きみが選んだ世界の中で得た繋がりが 　いつまでも大切であればあるほど 　それは透明…

　言いたいことを中々言えない少年、森田碧は、新学期初日に事故に遭う。 　碧は事故の後遺症で、聞こえるはずのない声が聞こえるようになってしまった。 　それは、人の心の声だった。 　…

涼香のベッドの飾り棚には、尾びれを美しく翻した透明な金魚の標本瓶が置かれていた。彼女は生物学者である父と二人暮らしだった。六つの頃に母の連れ子としてこの家に来たが、母はまもなくガ…

第一回かぐやSFコンテスト落選作

〈僕〉水野裕貴（17） 〈お前〉桐野紗良(17) いじめにあい不登校になっていた水野が久しぶりに学校に行くと、みんなの人気者だったはずの桐野がいじめにあっていた。

【第２巻 2020年11月10日（火）電撃文庫より発売！】 放送部部長の花梨先輩は、上品で透明感ある美声の持ち主だ。美人な年上お姉様を想像させるその声は、日々の放送で校内の男子…

センパイは突然私に言った。 「私ね、魔法の指輪を持ってるの」 殺伐感情戦線お題「指輪」に参加させていただきました。

角川武蔵野文学賞、応募作品です。 武蔵野、玉川上水にて。太宰治とその愛人、富栄の心中前日譚。 二人の最期が穏やかで、苦くも甘いものならいい。 ***Attention*** …

血を飲んでしばらくすると、半透明になる。

　幼馴染と離れ離れになってから一週間が経った。 　慣れない半透明な空間で、彼女は過ごしていた――。 　自主企画、短編書下ろし企画『5mの可能性』の参加作品（2作品目）です。 　…