「二人 短編」を含む小説

この物語の主人公は高校での虐めが原因で、その苦痛から開放されたい一心で自らの人生に幕を下ろした。 しかしどういうわけか死んでもなお再び下界に縛られてしまい、彼はただ一人寂しくこ…

「どうか、私と河原で殴り合ってほしいの」 　部活帰りの高校生、桜子と葉月。仲良しの二人だが、桜子にはある願い事がある。それは二人で「ザ・青春」を感じる事。その為にはまず「河原で…

世界は死を望んでいた。 人間は魔物の死を。 魔物は人間の死を。 相容れない人間と魔物。 終わらない戦。 そして、変わろうとはしない両者。 彼女は出会う。一人の夢魔に。 少女は出…

苦労の数だけ皺を刻んだ社長と、詩人の座敷童。そんな二人の朝の一幕。 それから誰も知らない、座敷童のモノローグ。

ある夜、彼女からあるメールが届いた。それもなぜか二通も。 『大変！　なんかあたしが二人になっちゃったんだけど！』 『どうしよう、なんかあたしが二人になってるよ～』 内容はどちらも…

仕事帰りに見た満月がとても綺麗で、思わず呟いた一言を思い出しながら書きました。

世界の終わりを前に、最後の時を普段の日常と同じように過ごしている夫婦がいた。 彼らは幸せだった。 他の誰に何を言われようと、このまま二人で最期の時を迎えられることを幸福だと感じて…

《　あらすじ　》 高校二年生の古川歩夢[ふるかわ/あゆむ]は恋人くらい欲しい気分だったが、そんな勇気を出せるわけもなく、至って普通の学園生活を送っていた。そんなある日、担任教師…

幼い頃から仲良しの二人が、親を結婚させて、家族になった。 そんな二人の、濃密な日常である。 幼馴染編、義姉編、義妹編の全3話。

ドラゴンの国として知られているブルノス共和国にある一人の男が降り立つ。旅人オスカーは始まりの竜エルピスを一目見ようとオリン山へと登っていく。そして出会った二人は春から秋にかけて仲…

――だれも知らない月のお話をしよう。 月の世界は二つの領域に分かれ、月が明るく輝くところには《月光の君》という少女が、　月が暗闇に沈むところには《月闇の主》という少年がいた。 《…

トラブル体質でありながらも、『白百合の君』といわれるほどの非の打ちどころのないリュミエット。彼女は侯爵令嬢であり、専属執事には『黒薔薇』と噂されるギルバートという人物がついていた…

とある冬の日。少女は交通事故をきっかけに、一日しか記憶を保てなくなった。 街中で記憶を失い不安なはずの彼女の前に現れる一人の少年。彼はそんな彼女の幼馴染にして恋人。「俺は未来が分…

元料理人の大戸は前科者。出所後、仕事もうまくいかず再び空き巣に手を染めていた。そこに現れた悪魔。大戸を喰らうため現れた悪魔だったが、彼の中の小さな良心＝（悪魔にとって臭みのような…

福原恵（ふくはらめぐみ）は付き合って一年の記念日に浮かれていた。恋人の鬼頭華方（きとうかほ）のためのプレゼントを携えて帰宅したが、いつも出迎えてくれる恋人の姿が見えない。不安にな…

帰宅部の俺、浅田壮平（あさだそうへい）と、同じく帰宅部の宇田川泰文（うたがわやすふみ）は、とある日の放課後に出会った。 男子高校生が放課後路地裏を歩いて、発見したものや気付いた…

設定 高校二年生の夏、中学生の頃から陸上部に所属していたしおりとあゆみの二人は夢だったインターハイに挑む。決勝まで勝ち進んだしおり。決戦の地を前に、二人は三年前の転機を思い出す。…

ある時代に哀れな兄弟が居た。 後に謳われる彼らの話は、悲劇として語られる。 誰が為に夜闇に一閃飛ぶ行く矢文。 どこぞにぶつける事も叶わない、やりきれない想いを抱えて、二人の時間は…

とある首都高ランナーとその友人、二人の女によるささやかなやり取り。

◆◇あらすじ◆◇ 　安宍《あじし》君のクラスに鳴沢美晴《なるさわみはる》という少女が転入してくる。 　その少女は身長が高く、低身長がコンプレックスの安宍君とは対照的な存在。席が隣…