「愚か」を含む小説

誰だってどこか愚か 愚かな普通な人達の掌編集。 20代の頃にブログに書き溜めてた掌編をこちらに転載していきます。

遠い遠い日の約束を今も信じて待っているわたしは愚かなのかもしれない、でも。 星好きな「君」と交わしたただ一つの約束に縋って夜空を見上げ続ける彼女の独白です。 第11回月と星と夜…

　かつて地球には、大海に抱かれたひとつながりの大地パンゲアと、天空に浮かぶ都市ユートピアがあった。 　かつて地球は、平和で豊かな世界だった。 　ユートピアの愚かな影王が、空を落…

ウマい話には裏がある。 私は今宵、主様の花嫁となる。 領主様の本当の娘の代わりに……。 心残りはただ一つ。 塔に住んでいる自らを悪魔と名乗る奇妙な少年、あなた…

――男は本物の物書きになりたかった。 そんな男の前に現れる双子の青年。 『お前には最後の役割をあげよう』 青年達から渡されたのは真っ白い原稿用紙の束 《――さぁ、お前の最後…

☆あらすじ☆ 　極東はかつて三ヶ国で世界に喧嘩を売った。 　それは愚かな行為と思われたが――極東が敗北することはなかった。 　東洋魔術の登場により、戦況が硬直状態に陥ったのだ。 …

　時代錯誤な校則「恋愛禁止」がいつまでも学生証の片隅に記載されたままとなっている碧南高校に通う男子高校生・瀬戸口雅紀は、その校則を支持するほどの恋愛アンチだった。恋なんて単なる感…

シルマ学園―――優秀な『魔力者』を育てる為の、魔法学校。そこに入学した少年は、確かに実力のある魔力者であった。しかし、彼は憤った。何故なら彼は、底辺のクラスに割り振られたからだ―…

――はるか昔、神々の戦争があった。 神々は沢山のものを生み出し、破壊した。 知恵、命、そして―― これは、人間を愚かに思う神と御使いと、神と御使いによる世界崩壊に醜く抗う人間と…

​────嘗て一つだった世界は千年前の龍戦の中で、最悪の古龍「天地断絶のディスガイア」によってその殆どが滅ぼされ、東西に分裂した。 「ディスガイア」の力によって、世界の果てには果…

　突然、日本に現れた巨大怪獣コスラ。一体、なぜ日本に現れたのか？　コスラはシコっていたのだ。人間の身勝手な愚かな地球での行いに。 　かつて、人間の身勝手な行いに怒った神、自然界…

私の可愛い、私の全て、愛しいスズラン。 人を殺すことも、謀ることも、訓練と仕事の一環でしかないこの場所で、私の唯一無二の太陽。 彼女の笑顔のためなら、私はなんだって、どんなことだ…

ある男が画期的なAIを作り、スーパーコンピューターにいれた。 しかし、ある男は心根が愚かゆえにそのAIを活かすことができなかった。

現実世界で報われない生活をする者が、非業の死を遂げ異世界へ転生する話が特に好きだ。 　中でもチートと呼ばれる特殊技能を与えられ、中世ヨーロッパを捻ったような世界に前世の記憶をも…

　だれもがうらやむ美少女、山野しずくは幸せではなかった。 親の愛に恵まれず、不器用で人見知りで 恋愛にうといのに嫌いなタイプの 男につきまとわれ、あげく恋敵（？）に憎まれる。 　…

昔むかしの話をしよう。無知で愚かでさみしがりの小さな小さな姫がいた。ああマリアベーラ。お前に罪などひとつもなかった。だが罪人がのうのうと生きる世界だ。 ──魔王よ。裁きはいつ…

その日、愚かな一匹の蛾は一匹の蛍に出会った。

バンドと吹奏楽に命を賭ける少女たちの物語「あなたの道を走れ、廃車寸前のバンで」 これは愚かなわたしが筆を染めた小説ではありますけれども、キャラたちが汗と涙を流し、渾身の力で美しい…

アルテマ継承戦争、それは魔術師と契約書が契約を結び挑む戦い。僕、西塚博（にしづかひろし）はそれに参加した一人。この戦いで勝利を刻んだ二人には主催者の創造神アルテマから報酬が与えら…