「道が」を含む小説

　昔は昔、日本がまだ江戸時代の頃。それは大層お転婆な姉妹がいたそうな。 　お松とお竹の姉妹は元気一杯、今日も木刀片手に剣のお稽古。その腕前は男の子でも太刀打ちできないぐらいに強い…

道を歩く男の話

久しぶりに書いた詩的小説（※ＲＡＹの造語）です。 ある町を訪れたアラサーの彼女に焦点を当ててみました。 内容は地味ですが、心理描写の勉強を兼ねて。 ご、語彙が足りないのは生まれつ…

　山の奥にある小さな村、「豊岳園」に暮らす人々はみな平和に生活していた。小さい村ながらも、村人全員が協力し合っていた。 　都会暮らしに疲れ、静かな場所で生活したいと願う華…

お互いの夢に向かって、傷つきながら、それでも、進もうとする理空(りく)と真優。それぞれの道の先に見えるものは...。

高名な書家に弟子入りしたひとりの若者。彼は書の良し悪しをみる天才的な眼力を持っていた。しかしある日、彼は師が書の最中にあらわした不満の意味が、どうしても分からなかった。

　この世界、フェル・アルムでは、平穏な日常が続いていくはずだったのに……。 　北方の高原に住む羊飼いの少年が銀髪の少女と出会う。そこから運命は廻りはじめ、やがて世界創造の秘密が明…

他人になんて興味はない。友達も彼女もいなくていい。そんな高校生・奏は中学のトラウマが原因で自らボッチの道を選ぶ。そんなとき、クラスで起こったある出来事をきっかけに“他人の心の声が…

日本某所、櫻木町。 海と山に挟まれたこの町で、人間が神隠しに遭うという不可思議な事件が巻き起こっていた。 その事件の最中、一人の少年が異界より来た少女と出会った時、一つの正義が…

あなたのレンタル用心棒『ハニービー』でございまーす！ 「安心」「格安」「美少女クルー」の三拍子！ チクっとされたくない人は、あたしたちの道を塞がないよーに☆ 今度の依頼はチキュ…

アラサー会社員の牧野新太郎は会社の仮眠室で仮眠し、目が覚めたら――体が天に召されてしまっていた！ ところがエルカ・リリカというそそっかしい女神様に出会い、その女神様は俺を異世界へ…

クイズ大会で予選落ちをした帰り道、3年生の「俺」は、1年生の後輩から、クイズを真面目に勉強しよう、と誘われたのでした。 ふたりの特訓の日々を、あなたも覗き見してみませんか？

霞ヶ丘高校の３年生、日雲飛鳥はこの日、卒業式に向かうため通いなれた道を進んでいる。 そのつもりだった。

亡きコロし屋殴殺の一人娘であり、コロし屋斬殺キリに引き取られたおてんば娘のナクルは、キリが営む定食屋キリコロの看板娘として働いていた。 ある日、ナクルはスラムを通って帰宅中に、…

黒霧楓には、復讐したい相手がいた。大好きな家族、人生、普通の人らしく幸福に生きる権利……それら全てをその人物に踏み躙られて心が壊れてしまった楓は、その相手を大鉈で一撃、殺してしま…

運命というものがあるのなら、それは、多数の枝を持つ大樹のような姿をしているに違いない。 何かの本で、そんなふうに読んだ。 一つの枝があった。 額に朱い胞珠を頂く理仁《りひと》は…

　何か大切な、取り返しのつかないものが終わってしまったのだということだけははっきりしていた。 　その大切な何かがなくなってしまった後にも、まるで行き先の見えない人生は続く。 　私…

この世界は僕という人間を縛り付けていく。別にそれを選んだ訳じゃないのに僕はまるで最初から決まりきった一本道をただひたらすら歩いていく。秋道が見つけた幸福とは一体‥