シャカリキ!!鍵盤道★

@voidkeys

バトル鍵盤道編

第1-1話 ボーダーランド

「はいよ、いま貰った金じゃこれくらいだな」


木製の作業台に置かれたTKBは、いかにもありがちな形状でありがちなキーキャップがつけられているものだった。


なけなしの金を叩いて、1番コスパの良いというファクトリーに来てみたわけだったがとんだ店だった。


「これでもだいぶ頑張った方なんだからそんな顔しなさんな。ギリギリまで攻めたラインなんだ。


例えばこのパワースイッチなんかは消費電力効率はちょっと難ありだけどな、内部シリンダーに蓄積される割合がいま出回ってるザクロン製のパージャよりもずっとな」


あぁ、


僕は親父の説明なんかよくわからないし、聞く気にもなれないんだ。



僕はただ金欠でTKBが欲しいだけの大学生だった。


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