「人 純文学」を含む小説

隣の部屋の住人は、元2.5次元俳優の推しだった。心に深い傷を負った花緒は、転居先で思わぬ再会を果たす。4歳年下の推しから注がれる、恋とはちがう、はじめての優しさに、次第に心を取り…

私も、おそらく応募した皆さんならば、誰もが怖がっていた文学賞の下読みさん。 この作品を書いたおかげで下読みさんに感謝することができました。 ……というのは本音じゃないかもしれない…

初恋の相手が、死んでいた夏。それは、かつての"白い眩しさ"を探す夏になった。"理想の夏"を探す夏になった。僕はそれを求めて、あの田舎へと帰省した。 "四年間の贖罪"をする夏にも…

高校の文化祭の準備をするために居残りをする少女と、三角定規を貸したもう一人の少女。二人は沈んでいく太陽を眺めながら、答えのない会話を積み重ねていく。

　突然やってきた小さな命。必然的にする事になった命のお世話。 別の命と過ごす事の素晴らしさと、難しさ、悲しみ。でもその経験は何者にも変え難く、素晴らしいくて勇気をもらえますよね。

人生に行き詰まった男が、故郷で死と向き合う話。 三題噺。 「一夜だけ流れる川」 「夕暮れに魂を捕らわれる」 「田舎天狗」

【カクヨムコン2023短編賞応募作品】 ある日、周りすべての人の顔が「ずれ」て見えるようになってしまった律。 いくら休息しても治る気配はない。 この「ずれ」の正体って、いったい…

「夜明けを連れてきて、夕暮れ前に立ち止まります。 三人の兄弟がばらばらに散らばって、宝石の六本の角がテーブルの三辺にはめ込まれていました。 真ん中のコップにはお酒がいっぱいで、誰…

【正直、気持ちのいい話ではないです。それでも好きな方だけお読みください。虐待などに関する表現もあります。暗い話や凄惨な話に耐性がない人には全く以てお勧めしません、ブラウザバックを…

遺書を書くことが好きだけれど、前半部分をなくしてしまった。32枚目以降だけが残されている。

広島への旅行中、隣席の女性に僕はたまたま手持ちの本を貸した。広島駅のホームで、彼女と僕はその正直な感想を語り合う。だが、そのあまりにも正直すぎるナイフの切れ味を知っているのは、僕…

　少女は牛と友達になった。 　※小説家になろう様、アルファポリス様にて重複投稿しております。

◆あらすじ◆ 魔王を倒して俺は貴族になった。けれど貴族生活なんてやってられない。そもそも宮中の腹芸とか無理だ。 だから俺は世界を旅することにした。様々な場所や様々な種族を見て今更…

描かれるのはどこにでもいるような、海辺の町の人間の姿。 一つの街に生きる様々な人間を、一話読み切り方式で描いていきます。

そう、あたしは宇宙人です。 これは、あたしにとって確認するまでもない前提であり、地球人が地球人であることを疑わないのと、同じレベルで考えてもらいたいのです。 ですが今、その自明…

『毒と熱』の前半と後半のあいだに挟まってる話です。

ただその時だけを楽しみ、難しい事を考えるのは苦手な主人公の夏美。 ある日、幼馴染の太陽は突然姿を消し、そして夏休みを機にまた突然夏美の前に戻ってきた。 空白の時の間に、太陽の変化…

――わたしは犬を飼ってからというもの、掃除機を掛けることが嫌いになった。犬を飼う前はこうなるとは思っていなかった―― 　ある女の、犬との大切な思い出。

五年前に付き合っていた彼氏と別れた遠野春子。遠野は彼を忘れまいと未練をタラタラにするが、記憶は正直でだんだんと忘れていく彼の姿。