「青春文学」を含む小説

室生犀星の犀星初期三作のひとつ、「性に目覚める頃」をもとに、舞台を現代、登場する少年犀星とその友人・表を17歳のバンドマンに置き換えた青春譚です。犀星作品の普遍的な魅力を強調して…

田舎の高校に通い、「どこにも出口がない」と嘆く主人公スミレ。 暗いじめじめした閉鎖的な彼女だけの世界に、やがていつも水色の服を着ている青年が現れ、そして問題児アサゲが参入してくる…

　高校入学したてのお互いにまだよく知らないクラスメイト３人が、人影もまばらなワールドカップの夜の町で出会います。 　反骨や反抗でもない、堕落でも狂気でもない、ファンタジーでもSF…

「誰かを結婚したいと思えるくらい好きになって、想いが通じ合って、結ばれることは、とても素晴らしくて、幸せなことだよ」 男の子なんて馬鹿ばっかりなのに、どうしてみんな『結婚したい…

「えーと」「なるほど」「たしかに」 人それぞれの口癖があるけれど、彼女の口癖は少し変わっていた。 1つの口癖からはじまる、痛みと苦味とほんの少しの甘味がある5年間の恋模様。

青春とは何だろう。作者が作品作りに対する疑問の一つをベースに、S・S（ショート・ショート）で書き綴る。

校舎の隅にひっそりと存在する絵画・イラスト同好会は主人公三好が入ってようやく部員が二名になった。自分の絵を描きたいけれど何をどう描いたら良いか分からない三好と、部長であり相棒であ…

　砂糖のような甘さも、身を焦がす熱さもないけれど。けれど、確かな青春のひと時がここにある。 　ある暴力事件から他人と関わることをやめた少年・紫村玲央と、写真家をめざす少女・…

有害な瘴気が世界を覆う、近未来。自殺志願者の少年チハルは、瘴気や汚染獣から世界を守る組織プリーシンクトで、世のために犠牲になろうとしていた。彼はヴァロシャイム――通称ヴァロのパイ…

地方文学賞の応募作品を書くために、全く来たことのない「三槙市」を訪れた大学生の信一と大輔は、そこで地元の女子高生「サヤカ」に出会う。渋々ながら、町を案内してくれる彼女。そのうち、…

主人公、栄太と柳井優は幼馴染。 高校三年生に上がったとたん、優は不登校になってしまった。 その原因が分からないまま、栄太は陸上で力を表していくが……

色んな場所でデートしてみたらどうなるか。「なんでもしてくれる夫」の葵と純のアナザーストーリー。

同じ県で生まれ、育った昔からのくされ縁の幼馴染 葵と純の出生から結婚まで描くストーリー。 ｢なんでもしてくれる夫｣のアナザーストーリーです

中高一貫校に通う優香と凛。 二学期を境に、彼女たちの学校生活はゆっくりと歪んでいく。 童話に魅入られた少女達の結末とは…？ _________________________ …

孤独に思い出を再現しようとしていた人が、孤独ではなくなり、救われる話です。

近年話題の異常気象というやつだろうか、温暖化の影響だろうか。 季節外れの雪が降った。 幸か不幸か、そんなに日ある一家がこの村に引っ越してきた。 病気の影響で八年ほど家と病院以外移…

単行本可能文字数11万文字まで至らずに夭折した小説の供養集です。

登校するために乗った電車の中で起きた少年の小さな戦いの話

友人の綾に誘われ、渋谷ハロウィンに参加する主人公琴。ハロウィンの夜に、彼女は何を見るのか。いつも今の自分以外になりたいままの、たくさんのあなたへ。 サークルで書いた三題噺です。…

学生時代、京都に住んでいた。 年末年始の休暇を利用して京都を訪れた私は、大学の後輩から「森本荘がなくなった」と聞かされる。 数年前まで過ごした京の町を巡り、学生時代の象徴である『…