「万人向け 日常」を含む小説

もしこの世界に魔法がなかったらどうなっていたのだろうか。もしかしたらその世界の創作物には魔法は素敵なもので、なんでも願いが叶えられる不思議な力として描かれているのかもしれない。だ…

　優れた所が殆ど無いF1層、三八城(みやしろ) 友灯(ゆい)。 　特撮の総本山『京映(きょうえい)』に勤務してはいるものの、裏口入社な上にアパレル部門。 　そんな彼女が、新設され…

その日も無事定時退社に成功したので、私は日課のストーキングを楽しむ。 相手は近隣の共学高校に通う女子高生である。 ふと、私はストーカー相手の女子高生が、怪しい動きをしていること…

「俺はお前が好きだ」と、幼馴染が蛙に想い人を重ねて告白していた。それが意地悪な質問だとわかっていたのに、シュールな光景に思わず「本人に直接告白しないの？」と笑ってしまう。私は彼の…

「猫は幽霊を見ていると言わているが、実際のところ何を見ているのだろう。猫は私達には見えない不思議な世界を見ているのかもしれない。それがどんな世界かは見当もつかないが、きっと素敵な…

銭湯について書いてみました。

　最近の若い人たちの中では、あまり必要ないと言われ始めた（らしい）「挨拶」、数十年前には間違いなく「大切」とされてきた。 　それをしないとある家族と、その周辺の物語・・・。 …

身内を事故で亡くし離婚歴がある四十五歳の仁藤龍太郎は一流企業に勤めていたが、十年前に訳あって退職。両親から相続したマンションで、同じく離婚歴があり両親を病で亡くした訳ありの幼馴染…

兄と妹は学校帰りに自動販売機でジュースを買おうとするが、そこで奇妙な光景と遭遇する。100円均一のリーズナブルなそれに似つかわしい50円玉がお釣り取り出し口に鎮座する。探偵の息子…

陽ノ國（ひのこく）朝暉軍（ちょうきぐん） 吸血鬼専門部隊 ――彼らが出動するのは名前の通り吸血鬼を倒すためである。 朝暉軍吸血鬼専門部隊に所属する一等兵、齢１５の少年、…

阿藤呉羽はボクシングトレーナーとカフェ店員で生計を立てる三十二歳のフリーター。彼の人生は平凡でつまらないものだった。そんな日々があることで一変する。怪しい男たちに追われる少女を救…

新しくファーストフードのお店に入ったとき、何となく思い出す昔の出来事たち。

墜落した宇宙船まで案内しろ、と小学生たちが見つけた宇宙人はそう言った。名前はスイゾクカン。どっからどう見ても10代半ばの女の子にしか見えないソイツは、何もかもを失った僕の前に突然…

　昔々ある時あるところ、深い森と山に囲まれた自然豊かな小さな国がありました。 その国は色とりどりのたくさんの花が年中咲き乱れる、とても美しい国でした。 その王国の名前は『ローザタ…

学生時代に遊んでいた吉祥寺。町は変わってしまったけれど私たちは変わらない。 変わらないのも悪くない。今も昔も、そしてこれからも武蔵野は我が青春の地なのだ。

気温が下がってきた。 秋、いや冬の面影が顔をのぞかせ始めている。 わたしは買い物に出かけると、良い匂いに釣られてアレを買ってしまった。 もちろんトリの分も買ってあげないと。

困ったらとりあえず神様に助けを求める！ だけど、今回はなんだか様子がいつもと違うような。 ギャンブルに例えるなら、演出が入ってる。

善行歓迎、優しさでそびえたつ非仏教寺、蛇願寺。赤暗く白蛇に見られる中、兄妹はただ置き去りにされる杖を見つけるが。

矢島昂介は平凡な27歳の会社員。 毎日同じことの繰り返しに飽き飽きしていた昂介に、ある日差し出し人不明の手紙が届く。空想や妄想の日々の中、日常の現実が一変していく様子や本当の幸せ…