トクセン ートモコイ以上、トクサツ日常ー

七熊レン

プロローグ:突然凸後

 何という日だ。

 三八城みやしろ 友灯ゆいは、そう心から思った。

 今日という日は、本当に、なんて不幸な一日なのだと。



 上手うまくコミュニケーションが取れないばっかりに折角せっかく、誘われた飲み会には参加せず。



 自己中気味な彼氏に急に呼び出された挙げ句、別れ話を切り出され。



 仕事も私生活もままならず塞いだまま、現実逃避とばかりに飲んだくれ。



 朦朧もうろうとしていた意識が回復した頃には、見知らぬイケメンの部屋にて。



『さぁ……お前の詰みを数えろ!!』



 などと決めポーズしている某ライダーを見せ付けられ。



 茫然自失のまま、友灯ゆいは思う。

 あー……今の台詞セリフ、まるであたしに向けてるみたいだったなぁ……と。

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