「#中華」を含む小説

架空の国の架空の首都に鎮座する違法建築スラム都市「紙傘城砦」。 気づけば傘をさすように敷地を広げ、あったはずのビルが別のビルにすり替わり、異空間へと誘う危険な入り口が現れ、犯罪は…

玻麗国(はれいこく)、王宮外朝。 『学寮』と呼ばれる未来の官吏を養成する国家教育機関には、ある特殊な学び舎が置かれていた。 その名は祓魔寮。己の霊力を以って魔を祓う呪術師と、…

　どこにでもいる平凡な大学生・黒川葵衣（くろかわあおい）は重度の中国ドラマオファン。そんな葵衣が、三度も飯より愛するファンタジードラマ「金龍聖君（こんりゅうせいくん）」の世界に…

神の姿が見える朱倭国王女、宝劉の日常から冒険まで。

この世界は神仙の住む「天界」、魑魅魍魎の住まう「地界」、人間たちの暮らす「人界」の三界に分けられ、それぞれが微妙な均衡でもって繋がっている。 あるとき、天界の神から五振りの宝剣…

高梁国の暗殺組織〈赤釵〉に属していた道士の夜静は、部下が自殺したことによって自分の在り方に疑問を抱き、〈赤釵〉から抜けようと決意する。脱退したことで身体は不自由になるが、余生は旅…

……それは鄧小平の黒猫話から始まった。 「黒い猫でも白い猫でも、鼠を捕まえるのが良い猫だ」 「先に豊かになれる者から、豊かになればいい」 ……改革開放に舵を切った。市場経済こそ…

目覚めたら、自分が誰なのかわからなくなっていた。 妻と娘。たしかに愛しいと思うのに。 君とどうやって出会ったのか。そして俺はいったい何者なのか。 雨に降り籠められながら俺は考えて…

とある王朝の末期、大都市広州に程近い泰原の街で俄に二つの怪事件が起こった。片や街の寺の和尚の刺殺体が井戸の奥深くから発見され、片やその日の夕刻に亡くなった花嫁の死体が安置所から忽…

旅の薬売り凛麗（りんれい）。 彼女は空腹で行き倒れていたところを、近くの砦の見回りの兵士に拾われた。 拾われた先は粗末な砦。その砦はもうすぐ「黒狼賊」という盗賊集団の襲撃を受ける…

それは、一般的な食レポ取材のはずだった――。 ライターの「わたし」は、食通として知られるギガンティックゆうこからの紹介で、超高級中華料理店を訪れる。 しかし出てくる食材は何やら…

　名も無き小さな橋の下が、二人だけの秘密の場所だった。 でも、もうそれも終わりだ。

　『七』とは、昔から悪縁がある。 　羽燕は、隣で眠る恋人を前に頬杖つきながら思い耽る。 　夏が始まろうとするこの頃、宵の口に突如現れた月の女神と称される女人、香月と七度目の逢瀬に…

華の国に住む武術家の青年、チー。 彼は七と言う数にこだわる変人であった。 攻めるも迎え撃つのも七歩の間合い。 拳法で修めた技は七つ。 身に付けた武器術も七つ。 七の枠に人生…

現実から壁抜けバグを起こしてしまった主人公は、無限に中華街が続く異空間に放り出された――！

雪玲は毒鳥である鴆を使役する董一族に生まれた。多様の毒を取り込み、自在に毒を操ることができる父の血を引いているが生来より病弱な気質で、鴆と共にいると体調を崩すため、王都から遠く離…

同人サークル『黒猫飯店』のメンバー、クロサキ、タマヨ、ミサキ、そして私ことアヤネは、中華をつまみながら即売会の打ち上げをしていた。そのとき、酔ったミサキが言う。「うち、おっぱい揉…

　先日（2022年4月21日）、白川紺子さんの『後宮の烏』第７巻が発売されました。これで『後宮の烏』は完結となります。『後宮の烏』は中華ファンタジー小説としてベストセラーですが、…