まずは、さらさらと静かに流れるような、美しい文章に心惹かれることでしょう。
とにかく、読んでいて心地いい。
読み進めると中華ファンタジー独特の表現が出てきますが、それらも情景描写の一つとなって、より深く物語世界に誘います。
そして、徐々に明らかになっていく真相。
文章に負けず劣らず内容がすごいのです。
展開や構成が巧く、ハッとさせられる場面も多々あり読後感は最高です。
壮大な長編を読んだかのような気分にさせられます。
しかし、忘れてはならないのが、本作にはKACすべてのお題が含まれているということです。
読んでいる間は、そんなこと気づかせないぐらいに熱中させられます。
感動した後、冷静になって考えると、とても素晴らしい作品だと気付かされるでしょう。
読まないと人生、損しますよ!