「ほんの」を含む小説

承認欲求や性癖、趣味や性格。 面白おかしく話せるほど狂ってはいないが、ちょっと他人とずれている考えの私がただただぼやいています。

日常の ほんの些細な心の揺れ動きを文字にしてみました。

ある晩、いつものようにセフレの女子大生の元を訪れる男。 しかし彼女はほんの少しだけ被虐的な願望を秘めていて――――。 「ふざけんなベッタリ指紋つけちまったじゃねーか！」 「え…

淡々と生きることは辛いことであると思っていると、いつの間にか本当に辛く苦しい日常が襲ってくるようになります。 生と性は振り子のように日々を行き交って、知らぬ間に自分達の目の前を通…

親友の死を乗り越えて、中学生になった僕。 人との関わりに臆病な僕は、教室でも一人、自分の世界を愉しんでいた。 ある日、ある一人の女子との関わりが、ほんの少しだけ僕を成長させてくれ…

僕は、今でもよく海に来る。「あの子」の面影に会うために。 今でも鮮明に思い出せる。「あの子」と一緒にいたのは、ほんの一時だったけど。 でも、あの夕昏色の海の中。「あの子」だけ…

早朝の図書室は閑散として読書が捗る。 だから俺——重音紫芳（かさねしほう）はいそいそと毎朝、図書室へと通っていた。そんなある日のことだった。 いつもと変わらない1日が始まると…

　まだ銃など存在しない剣と槍の時代において、ラーテルの獣人たちが暮らす都市、ランジグ。 　この町には、複雑な模様が描かれた黒い外壁に覆われる、高さ2000m、直径10000mの超…

恋のキューピットのアルバイトを始めた主人公：百花（ももか）は初めての任務に励むのため、男子1人と女子2人でショッピングモールを訪れていた。順調かと思われたデートプランのはずだった…

この街ではもう十年も前から毎月人が消える。他領からの留学生や外交の中継地として機能する街に住む領主一家のその長女――エディット・ソロー。歳の離れた弟の成長を前に跡継ぎとしての窮屈…

教室の隅のクールな彼が気になっている少女は、文化祭の準備で彼と急接近して……？ いつも人を支える側になる少女が気になる彼と距離を縮める恋物語

僕にはある秘密があった。それはほんの少しだけ未来を先読みする力があることだった。そんな僕には仕える主がいた。彼はどうしようもないクズ男だったので、特殊能力を駆使していつも陰ながら…

心霊ビデオってあるじゃないですか。ちゃんと見たことなくても夏の怖いテレビ番組で流れる映像とか、あと『ほんのろ』とか、あ、『ほんのろ』って『ほんとにあった！呪いのビデオ』の略のこと…

「ブリギッド。ローザ。レギーナ。沢山の名前を持つその人は、僕に“トーマ”と名乗った――」 何者でもない少年は力を望まなかった。 何者でもあった乙女は力を背負っていた。 そんな…

改題しました。日常のほんのささいな不思議ブログです。暇つぶしに気軽に読んでいただければ幸いです。

高校生になった有馬希は、夏休みを利用して普段から構ってくれる仲のいい叔母の家に、一週間泊まりに行くことを決心する。 七歳の時、ほんの短い時間顔を合わせただけの、叔母の同居人への不…

夏休み明けの登校日初日、淵川秋は理由も前触れもなく、ただ衝動のままに家を飛び出した。そして思った、とりあえず四国に行こう―—出会いを求めて人生をほんの一時を投げ打った淵川秋の刹那…

あるバンドのライブの特典会でツーショット撮影ができました。 当時はコロナ対策でメンバーと自分の間がビニール製のパーテーションで隔たれていたのですが、ポーズをとる一瞬だけパーテーシ…

　ほんの僅かな鈍い光さえも決して射すことの無い漆黒の闇が無限にひろがる其の場所で、異類異形の影が無数に蠢いていた。 陽なたの世界からは完全に遮断されたーーーーーー森羅万象に逃れ…