「それが私の」を含む小説

私が生まれて二番目に完結まで書いた、若いころの作品です。 本当に、たぶん、今アラフィフの私が高校生くらいの頃に書いた、懐かしくも恥ずかしい作品です。 作品の中に頻繁に歌うたい…

5時の鐘がなった。それは私に質問してくる。 あなたは5時の鐘に心ざわめくことはあるか？

問：次の記述のうち、正しいものはどれか選びなさい。 １．人間は、人間としか結婚できない。 ２．結婚は、異性と行うものである。 ３．タラバガニを殺すことは犯罪である。 ４．人間を…

壁を通り抜けることが出来る不思議な力を持つ私は、日頃の鬱憤を晴らすために住居不法侵入を繰り返していた。 そんなある日生意気な小学生に犯行現場を見つかった私は、成り行きで少年の家…

自分とそっくりな、知らない誰か。 それは、私の影なのか、それとも、私の顔をした見知らぬ誰か。

「超能力者…？　それは私だ！！」 　成人を祝う式典『成人式』。 　その夜の同窓会の席で浪人生・濃緑有木は超能力に目覚めた。将来に諦めすら覚えていた彼にとって、それは人生を変える…

「曼珠沙華を持ち帰ると火事になる」 いつだったか、そんな話を耳にした私はあるいたずらをした。 それ以来、私は曼珠沙華が嫌いだ。 あの花が私の罪を見張っているようで。

あなたが読んでくれた物語を今も忘れることができない。 それは私たちが兄妹という関係の中で最も大切な時間だったから…

三十路を目前にした売れない作家の私――小比類巻はづきは、ある日、行きつけの喫茶店のバイトの子に恋をした。 それは、私にとって初めての恋であり。 私は戸惑いながらも、胸の奥から湧…

あまりに暑い夏のとある日。 「私」がいつもと変わらず本を読みふけっていると、うるさい三人組に絡まれてしまう。 　その中の一人に胸ぐらをつかまれそうになる瞬間―― 　そのトリ…

僕らもう正しく夢を見よう。 どうか安らかな眠りを。 「Looking at the purple color in the morning glow, my body hu…

　歌手「きみちゃん」のラストステージ。アンコールの為に準備された最後の一曲。その五分間で、デビューして間もない彼女を優しく諭してくれた大先輩の言葉を思い出していた。

（本作品の第一属性は【恋愛】です。（＊今はまだ皆無）） 〝私〟が〝私〟となった瞬間に見たもの、それは私が触手で幼女を絡めとっている光景だった。 ―――んんん？ 『どこから来て…

　十七の、夏至が過ぎてからしばらく経った頃だった。 　まだ坊主頭だった私にとって、あれは一つの夢に過ぎなかった。 　夢の中でも、とりわけ悪夢に分類されるものだ。もしあれが悪夢でな…

森羅万象の全て どこかしらから見たら 幸せな形をしている角度があるんじゃないかと思う 新たな視点、その角度を提供するだけの そんなコトダマ達です

私は書く。 彼は読む。 ──それが、私たちの役目だから。

知っているのならば教えて欲しい。

夜の町を優雅に舞う黒蝶。 それが私。 いつも大勢の男たちを従えているわ。 でも私の心は満たされない。 何故？ あの女がいるから 暮佳 そう、私は彼女を見るたびに嫉妬に狂う…

「仕方ないだろう……、好きになってしまったんだから」 伝えるつもりはなかった。 ただ、偶然が重なってしまっただけ。 耐えきれなくなってしまっただけ。 それは私の弱さだ。 困らせ…

　五月のある日、庭で薔薇の世話をする老女は、ふと、外から青年に話し掛けられる。 　彼は薔薇を貰いたいと言ったが、それは誰かのプレゼントのためではなかった。 　私自身が主催者の自…