「自覚」を含む小説

　長く辛い旅を乗り越えて、わたし――ミィナはついに魔王の眼前に辿り着いた。 　勇者として王都から旅立ってから三年。 　本当に辛い日々だった。 　心身共に限界なのは自覚してい…

私は泥に塗れたい。泥に塗れて汚れたい。 決して人に理解はされないと自覚する性癖のはずであるが、泥の海を泳ぐ私の隣に一人の友人が寝転んでいた。

　大学卒業を半年後に控えた時、「おかん」が背中や腰の痛みを訴えだした。女手ひとつで育ててくれた「おかん」の体には、長年の疲れが溜まっているのだろうと考えた「おれ」は、その体をマッ…

＃パロディ★★＃自業自得★★★＃危険性★★★ 　食パンをくわえて学校へ急ぐ美少女とぶつかれば、ラブコメが始まる―――― 　そう信じていた自称『ラブコメに恵まれない体質』の青年…

Ｓ級冒険者である私は理由あってとある錬金術師と行動を共にしている。 ところがこの錬金術師がおかしい。 最上級のポーションであるエリクサーを片手間に作ったり、聖剣を一晩で完成さ…

自称お嬢様な「私」は少しだけ変わった経験をして今までを生きてきた。 過去について思い出している最中、現在では存在しない記憶が。それも何種類もあって...？ 徐々に自覚する自らの…

幼馴染みのことが大好きだって自覚してしまった真面目な高校生、西館芳昭。 でも告って断られたら死んじゃうよ！ そんな時、飼っていたハムスターが人間の言葉をしゃべるようになって生き返…

王女殿下は、気づいてしまった。 最近の流行りは、「王子による婚約破棄」から「王女による婚約破棄」に移行しているのでは？ これは……流れに乗って、婚約を破棄しておくべきでは？ 王…

武士の敵は武士だけではなかった。 そして、戦国の世に存在するのは善と悪ではなく、悪のみであった。 自らが悪であると自覚した者同士が正当化のため戦い続ける時代を終わらせるため、とあ…

初代勇者の策略により真王と讃えられた王は魔王と呼ばれてしまった。それが原因で二代目勇者に負けてしまう。 　勇者の力により何年か時がすぎ蘇った。そんな魔王は人間になり、魔物と戦う…

隠れた天才薬師のティナは、腹黒王子の側近であり親友であるジルフォード・レッド公爵に一目惚れされて結婚したはずなのに！！ 公爵とは結婚の署名のときに会ったきり、挨拶に行った公爵家…

高校へ入学したが、中学生の頃とあまり変わらない生活。 なんとかボッチは避けようと頑張る綾瀬だが、 緊張して声が出ないため、逆に距離を取られてしまう。 絶望した綾瀬だが、そんな…

いじめられっ子の黒木ユウマは、リンチの途中で目覚めた。 源義経の生まれ変わりであることを自覚した途端、神通力が使えるようになる。 これからの生活にウハウハするユウマだったが、白装…

甘えている。甘ちゃんだ。 料理もしないし、洗濯もしない。たたむことも手伝わない。車のガソリンの入れ方も知らないし、ぶつけた時は親が直してくれた。遊ぶことばかり考えているだろう。 …

前世では何度も戦った勇者が、今世では婚約者になった。 おまけにシャンネリーゼが社交で男性と踊ることを酷く嫌がるし、なんなら会話しているだけでもスッと背後に現れる。 居場所まで常に…

　同級生に言われた一言で揺れ動き始めた恋心の行方は、きっと星空が知っている――。 　セナには小学校のころから仲良しの子たちがいる。親友のナミと、フウマとアストの男子ふたり。この…

出会いは偶然だった。いやもしかしたら運命だったのかもしれない。 今でも舞っているあの大量の桜を見ていると昨日の様に思い出す。貴方と一緒に過ごした日々を…… 僕(私)が貴方と過ごし…

ストーカー被害に遭ったことはありますか？それとも、加害者ですか？

生まれた時から全てを手にしている公爵家の次男、エルト・ランテイル。 自分は神に選ばれた存在であり平民や格下の貴族から搾取するのがカッコイイという謎の考えを持っている彼は、(自分…