朝起きたら銀髪美少女ってことあるの?

ゆう

第1話 新たな変化



「行ってきまーす。」


「気を付けてね。」


そう言ってお母さんに告げ、家を出るのは僕。綾瀬薫あやせかおる

今年から高校へ入学する。


学校から僕の家までは遠いので自転車通学になった。


きれいに咲いている桜を横目に、ゆっくりと学校へ向かう。


それから約15分したところで、ようやく学校へ着いた。

自分のクラスを確認し、教室へ向かう。


そうして着いた教室の扉を開けると、既に何人かのグループができていた。


緊張しながら自分の席に着席する。


中学の頃は教室の角でずっと本を読んでいたため、

友達?というものができなかった。


高校からはしっかり作ろうと決心したが、


「友達ってどうやって作るの…?」


とりあえず、話してみないと始まらない。

ということで近くにいた男子グループへと向かう。


「あ、あのー・・・」

やばい。緊張して頭真っ白になった!


「なに?」

「んー?」

「だれ?」


男子たちが一斉にこちらを向いた。


「い、いや、あの。その・・・な、なんでもないっす…。」


「はい?」

「いや、なんだよ。」

「入学早々変な奴に絡まれたわ~」


恥ずかしくなった僕は、自分の席へと戻り寝たふりをした。


(こ、怖い。今までロクに話してこなかったからなに話せばいいかわからんぞ!)


そうして友達の作り方を考えているうちに、どんどん教室に人が増えていく。


その人たちに構わず寝たふりをしていると、


「みんなおはよーう!!これからよろしくなー!」


と、大きな声とともに

肩に鞄を掛けた男子が入ってきた。

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