「小説 短編小説」を含む小説

　大正十二年、時計職人の娘・綾月時子の前に現れた一つの謎。父の遺した不思議な懐中時計と、殺人現場に残される美しい蝶の標本。 　時を永遠に留めようとする者と、時を解き放とうとする者…

いつも映画を見てから二人の時間を楽しむ恋人同士。 「彼」は今日、不条理映画を見るといって聞かない。 そんな「彼」と語る、不条理な夜。

堕天使を処理するおばあちゃんの真意とは この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を添えて』でも公開しています。この短編が気に入った人は是非、↓から他の短編…

人間の本に棲むシェリーは、まだ人間を知らない。本を読む白猫のルナと過ごしていたら、ルナが暗い過去を話し始めた。何だかおかしなことになってきて、シェリーは人間に会うことはできるのだ…

短編小説と詩

　研究施設「シナプス」は突然の封鎖に追い込まれた。 　感染経路不明の未知の病原体が検出され、記憶の一部が選択的に消失する奇妙な症状が研究員の間で発生し始める。被害は記憶喪失だけで…

里奈が自分を勝手に題材にされた映画を観ると、舞台の雪町には“雪の精”が登場し、誰にも話してないことまで出てきた。しかも2度目には映画の内容が変化しており、家の外では9月にもかかわ…

六番さんの企画「瞬く星々」参加用に書いた作品です。 滑り込みセーフ……のはず。 思い込みの激しい子と薄情な子の話が好きです。

　人々が様々な『音』に依存する生活が当たり前になった近未来の日本。一年の天気が曇りを占める退廃的な町で暮らす青年・クラウディは町中に響く謎の騒音に頭を悩ませていた。そんな彼の心の…

一作30分で仕上げる掌握小説集。

　2075年、量子コンピュータ研究の最前線。 　人工意識の生成実験中、姫路凪は思いもよらない存在と出会う。 　7年前に事故で失った妹、澪の意識が量子の檻の中で目覚めたのだ。 　そ…

ある旅人が出会って感じる気持ちをオムニバス形式で書いていきます。 お気軽に立ち寄ってくださると嬉しいです。

"負の感情エネルギー"を電力に変える機械が発明された。 人々はその画期的な機械に喜び、多くの人が使うようになった。 自分の声がどこに消えているのかも知らずに。

コンテストなどで集めたものは、作品を出した方のペンネームを公表します！ ※すべてが僕の作品ではありません。レビューは、作者様にお願いします。

引きの強さも誰かの次の一手で変わってしまう。

　教室の片隅に座る高山霧子は、いつもひとりノートに向かっていた。数式や模様が描かれたそのページは、見る者を引き込む奇妙な力を放っている。しかし彼女が何を求め、何を見つめているのか…

小説を勉強中です。 短編小説を書いて応募するのが第一段階の目標です。 書き上げるまでに気づいたことを記録としてここに残し、今後につなげていきたいと思っています。 アドバイス等があ…

険しい道のりを諦めず進んできた熊。 しかし出会った動物たちが発したのは、称賛の言葉でも、労いの言葉でもなかった。 熊は次第に、自分の頑張りをちっぽけだと思うようになった。

人間の中には、すでに当たり前のように暮らしている者たちがいる。 案外かんたんなのかもしれない。 人間として生きるのは。