「螢」を含む小説

4人の冒険者は、次なる街を目指して旅を続けていた。 彼らは実にアンバランスであった。 軽快なやり取りは、バランスの良いアンバランス。 アンバランスな均衡は、ちょうど良いテンポを生…

百物語のろうそくを好む妖怪《青螢》、これは彼をめぐる珍妙な話 ◆登場人物 アオイ … 青白い光を放つ怪異。自分自身のことを何も知らない。百物語のろうそくの火が好きで、 　…

　西暦2011年の大震災――少年の家族はみんな、死んだ。 　心臓に病気を持つ16歳の少年、沖城螢（おきづき　けい）は、心肺同時移植を待つだけの病院のモルモットだった。そんな螢が死…

　かつてこの田舎には、夏の蛍とともに現れる『ホタルの子』という存在がいた。 　姿形は人間の子供で、妖怪や妖精の類とされている。 　ひと夏だけの友人として、『ホタルの子』は人間たち…

双子の天使が住まう街。 星に満ち溢れた静かな街。 彼らに課せられた任はひとつ。 輪廻転生、未来への祝福。 繰り返す毎日に、彼らの心は塗り替えられていく。 この街は美しく、そして悲…

持つべきものの願いを叶える、クリスタルの王冠。 王位を絶たれた王女は病に伏していた。 兄は妹を救いたい。 妹は兄と過ごしたい。 二つの願いと互いの因縁が混じり合い、やがてそれは繰…

過去のある出来事をきっかけに、無気力に日々を過ごす高校生、八坂螢。ある日彼は、同じクラスで才色兼備の超優等生、久遠寺凪子の恥ずかしい秘密を目撃してしまい、しばらく彼女に監視される…

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　海緒（みお）は唯一親友と呼べるあかねに避けられるようになり悩んでいた。 　ある金曜日の放課後、ある女性から「蛍を見ることの出来る場所はないか」、と尋ねられる。 　その一週間後、…

人類が選別されたあの日から、螢丸の家族はツァルツェリヤだけになった。 そして6年前の惨劇から、一人になった螢丸はそのなくなった右目に燃える復讐心で―――。

　夢を諦めて無気力な日々を送っていた螢。 　ある日、一人の青年に出会う。 　彼は、螢の空っぽだった心を蘇らせた。 　長編に初挑戦のはずが、中編になってしまいました(^^;

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　闇の帳が降り、人々が眠りに尽きし頃に起き出す者在りけり。ひとり、またひとりと、はぐれし者は闇に喰わるる。 　闇に囚われし者たちを、此方側に戻す者ありけり。妖しものたちに魅入られ…

七瀬夏扉さんの『カクヨム版伊藤計劃トリビュート』に参加してみました https://kakuyomu.jp/works/1177354054882669654 が、レギュレー…

本作は、「あなたの街の物語」コンテスト運営事務局にて校正を行い、誤字・誤用の修正、表記ゆれの統一等の必要最小限の修正を経たものです。 「海を見ていた僕たち」オリジナル版はこちら…

舞台は現代の日本。 全国の高校生からランダムで40人、気づくと無人島に『能力』も持って飛ばされていた。 そこから10日後までの生き残り競争を描く、企画の罰ゲーム発信の物語。 奇…

星の巡りを読み解いて国の行く末を占う、【星詠】と呼ばれる少女。 彼女は、今宵もひとり、夜天を仰いでは螢火のように胸を焦がす–––