和風ファンタジー。異能集団に所属する少年が妖怪とバトル。
という全体の枠だけを見たらわりとありがちなのかもしれませんが、文章の中に漂う緊迫感のある描写、それでいて読みやすさと両立していること、など、全体として高いレベルでまとまっていると思います。
異能集団の設定も中二心をくすぐるものですし。
そしてなんといってもキャラ。
主人公の螢は諸々苦労はしつつも明るく前向きで良いですし、帝も面白いキャラです。そして師匠が、年齢少々高めの女性キャラで、これはおいしい。
和風ファンタジーも、ちゃんとジャンルとして存在感を示している、という一例といっていいんじゃないでしょうか。