「弔い」を含む小説

おすそ分けだと思ってたんだ。ドアを開けるまで。

船乗りジョセフの手紙が、寒い街から届いた。 今回の旅は、世界の果ての海からさらに、その先へ。 年に2回だけ行き来ができる『違う地図』の世界。 競作企画『異風調』参加作品です

トピアリーは毎日花を育て、パルテールはそれを食糧に変えていた。 第37回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画 「地底に咲く花」用。 ★コレクション：SF集 ★コレクション：…

父の仇（あだ）に許された 舞台は紀元前630年頃。現在の山西省に晋という国があった。いわゆる春秋時代の大国である。 逆臣を父にもつ郤缺（げきけつ）は野に隠れていたが見つかり、文…

【 大森望氏によるゲンロンSF創作講座第6期・第5回課題「何か（誰か）を葬る/弔う/喪に服す話を書いてください」実作 】 なんにでも値段がつく世の中だから、死や弔いにもきっと価…

　第四次世界大戦後の人類の99.999999%は自らの肉体から『部位』と呼ばれる武器もしくは道具を切り離し自由自在に扱う能力を持っている。 　そんな世界で部位を切り離す力を持たな…

小説じゃなくてすみませぬm(__)m アクション有りの舞台用台本です！ 大よそ４０分の想定。 ジャンル分けは消去法ですので、中世ヨーロッパ解釈、スチームパンク解釈など自由にご想像…

弔いにふさわしいのは、涙なのか。新人看護師が、死への向き合い方に対して葛藤する物語。コバルト短編小説新人賞「もう一歩」作品。

故郷を追われ、母と弟も亡くなった。 人生の底を味わった元騎手のユリシーズは、かつて自分の家族をおとしいれた貴族の娘、女伯爵ロザリア・テューダーを暗殺しようとする。しかし、逆にロザ…

巻之二に入り、義経たちが高校生という設定は変えてないのですが、すでに学園ものじゃないです。こう見えてガチで歴史書勉強しながら書いていて、「源氏＝ウェイ系、平家＝パリピ」設定もかな…

私の姉は産まれることなく、母の中で眠りにつきました。私の両親は一人っ子にする予定だったため、本来ならばこの世に私の息が残ることはありませんでした。私の伝えたい言葉を詩として残した…

花火の意味を知った時、私は兄に対するとある想いを手放す決意をする。数年ぶりに見る花火に、私は何を想い、そして何を手放すのか。 ※本作は実話を元にした夏の物語です。

 世界各国で戦争が行われている中で、平和の為にと従軍したとある青年が帰ってきた。左耳と左足をなくしたものの生きて帰ってきたことに、恋人含め、町の人間は大いに喜んだ。  しかし喜び…

日本中が揺れ、世界中から悲しみの声が届く出来事から二日。 それでも、選挙戦は終わり、今また日常に戻ろうとしている。 その前に一つだけ、弔いを兼ねた小文を徒然にまかせて綴る。

ヒロイン気取りの３バカトリオによる、結子への執拗なイジメの果てに、自殺に追い込まれたカタチで、親友を奪われたさゆ。彼女は、自分の行ってた高校の交差点前、兄が運転する車の中で、猛烈…

戊辰戦争から弍拾年経った今、樺太で生き延びていた土方歳三は再び蝦夷の土を踏んだ。 それは弔いのため、贖罪のため――

破戒無慚──仏の戒律を破りながら良心に恥じぬこと。 その言葉にちなみつけられた流浪の僧、名を無慚。行雲流水のごとく行脚する先々で起こる奇怪な事象に、奇妙な力をもった無慚が挑む噺。…

偽教授散華杯に寄せて、ある集落での葬送の習慣を書きました。

祖父の葬式に参列するため、初めて母の故郷に行った私は不思議な風習を体験することになる。 「88歳で亡くなったら体に生米を詰める」 「寝ずの番は女の身内が一人で行う」 そしてその晩…

【カクヨム文芸部　公式自主企画】カラダの芯に触れてくる恋愛実話を読ませてください！」に、応募しようとして締め切りを間違えたため間に合わなかった作品を弔いのために公開するよ