「古代史」を含む小説

紀元前８世紀、黄河流域中国古代。戦乱の春秋時代に滅亡の際に立たされた国があった。 晋という小国は、本家と分家に分かれ、血で血を洗う争いをしていた。それはまさに、晋の滅亡につながる…

天暦の治と呼ばれる治世を築いた村上天皇と、昌泰の変にて左遷された菅原道真をつなぐ梅のお話。 有名な「鶯宿梅」の逸話の前日譚のような短編です。 【登場人物】 村上天皇 菅原道真 …

※ 当作中には、一部グロテスク描写、児童虐待を示唆する表現が含まれます。 12歳以下の読者のみんなは、周囲の大人に確認をとってね。※ トロイの古代遺跡。 19世紀後半、とある…

　この春に大学を卒業した就職あぶれ組の朱藤富久（あかふじふく）とその幼なじみの神代持彦（しんだいもちひこ）の最初の時止まりの儀礼と時間越えからスタートするシリーズ。父の療養のため…

約二千年前、古代中国初の長期統一王朝・前漢を簒奪して誕生した新帝国。 だが新も短命に終わると、群雄割拠の乱世に突入。 挫折と成功を繰り返しながら後漢帝国を建国する光武帝・劉秀の若…

　父の億計（おけ）王が大王になり、手白香姫（たしらかひめ）は石上の宮に移って来た。弟の鷦鷯（さざき）を文（ふみ）に通じた聖王に育てようとする父大王に、姫は違和感を覚える。父の弟弘…

KAC20237　お題：いいわけ 時は七世紀。中大兄皇子の策略に嵌まった有間皇子は、罪人として引き立てられる。「言い訳を聞こうか」との言葉への有間の答えは。

本作品の主人公は人類である。 イブが食べたのは知恵のリンゴではなく、豊穣神の失敗作だった！？ 失敗作で満足した人間に、豊穣神大激怒！　もっともっと美味しいものを食べさせるために、…

約二千年前の中国。 前漢王朝が滅ぼされ、簒奪した新王朝も短い治世を終えようとしている頃、地方名家の娘である郭聖通は、一人の武将と結婚することになった。 武将の名は劉秀。 後漢王…

父の仇（あだ）に許された 舞台は紀元前630年頃。現在の山西省に晋という国があった。いわゆる春秋時代の大国である。 逆臣を父にもつ郤缺（げきけつ）は野に隠れていたが見つかり、文…

日本神話の重要な神、アマテラス、ツクヨミ、スサノオ。 彼らは実在の人物ではないか。著者が妄想する。 イザ村のナギとナミの夫婦と３兄弟は、戦乱の朝鮮半島を逃れて倭の国に渡る。 …

【阿蘇　大鯰】 一話完結。 今は狗奴国の卑弥弓呼と知られる草部男王が統べる阿蘇国でのこと。 女官の久々知彦は阿蘇の五十鈴姫に頼まれ、阿蘇を害する蟒蛇（うわばみ）の討伐に出る。 …

歴史上の謎を、カメラマンの視点で究明しようとした短編集。この文は、時間探偵　http://artworks-inter.net/ebook/　でアクセス数の高いものを編集転載した…

誰もが氏の一部としてしか自己を見出さなかった時代、中臣連鎌子はこの古い制度になじめない一種の社会不適合者であった。時あたかも七世紀初葉、倭国に仏教化の波が押し寄せる変革の世に生ま…

結婚を機に山梨へ越して来た裕は、生々しい金縛りと共に、十二人の仙人と出会う。 それから彼女は、日本古代史の常識を覆す、大いなる秘密に迫る事となる。

今となっては昔のことだが、月の都の姫「かぐや」はひょんなことから「日本」を訪れることに。そこで性格に難ありの美青年「義隆」と出逢い、世話になることになったのだが……。 みなさん…

　とある世界に、日ノ本と呼ばれる国があった。 　日ノ本では、四季と方角を司る『四神』と呼ばれる神々が、四つの家によって守り伝えられている。 　しかしある時、その内二つの家から朱…

「又南水行二十日至於投馬国」 「太平御覧」に残る魏志倭人伝逸文は、通行本とは少しく異なる。 陳寿の三国志執筆の過程を詳細極まる史料批判を基に再現し、実際に後世に残った「魏略」「魏…

曹植というと、何かと「七歩の詩」が有名で、兄・曹丕が曹植にわざと難題を出して七歩の間に詩を作れと言われたというエピソードが特に印象深いのであるが、これはどうも世説新語による創作で…

今年は『日本書紀』成立から1300年目の年。それに関わる四方山話をオムニバスで紹介する。