「「円城塔賞」 短編」を含む小説

夫との日帰り温泉旅行が無くなった。 私は気分転換するために、図書館で『優雅な昼下がり』を楽しむことにした。 お気に入りの詩集、ブックカバー、ミルクティー。 完璧な布陣。 …

ゾンビの蔓延る世界で物資の回収屋として生きる太朗。 しかし、仕事の途中で無法者の襲撃を受け、怪我をして、やがて食料も尽きた。 餓死の危機に瀕した太朗はゾンビの肉を食べようと考えて…

これはとある文字書きの、短編賞の応募のために執筆された原稿である。しかし締め切りに間に合わず、作品として構成されなかった文章群だ。 彼が言うには、 「 　テキストエディタが壊れた…

どこかの世界、どこかの場所。 静かな深夜の暗い森を進む、少年と少女がいた。 どうやら二人は、とある場所を目指しているようだが、果たして彼らの行く先には……。

　大学２年の夏の終わりに、僕はとても不思議な体験をした。 　それは他の思い出たちとは一線を画していて、今思い返しても、浮世離れしているように思う。 　僕自身としてはこの出来事…

WindowsXPの壁紙から想像されたものについて。

　【インベーダー】によって人類が滅ぶ寸前の世界。 　人類の未来のために、希望を守る盾となり、死んでいく役を持つ少年の話。

小学五年生のぼくは、夏休み市立図書館に行った。そこで．．．

　西暦2060年。技術革新により、人間の心の揺れ、狂気が測定できるようになった社会。より自由で、より公正な契約をおこなうには、正気であることが求められ、正気を失った状態での契約自…

年末、実家に帰省していたミステリーオタクの大学生、市川　屯（いちかわ　とん）が、SF映画を見ていると、近所のお婆さんが息を荒らげ、彼の実家の玄関に駆け入ってきた。突然の来客に驚く…

滅亡した人類のために火星で開拓を続けながら待ち続けるＰ１１３号は、ある日、新しい人類の作るというＰ１１２号の退屈しのぎに付き合わされ──

社会学の実験として作り上げた架空の女子学生、大神五月が現実にあらわれた。 それは誰の仕業だ

補習を終えて帰宅途中で、クラスの地味系女子を見かけた。 彼女のことはなんとも思ってないというか、なんの意識もしてなかったはずなのに月の光の下で見た彼女の姿は、とてもキレイで……。…

「カクヨムWeb小説短編賞2023」・「円城塔賞」参加作品。

ボクはいじめられていた。 憧れの白ギャルちゃんも、いじめっ子の彼女になっていて、絶望に打ちひしがれていた。 だけど、調子に乗ったいじめっ子がとんでもないことを言った。 「も…

神父業界のあらくれ者、カイ。彼はやってくる信徒をこよなく愛し、魅了し、話を聞く。でも、彼は神父ではない。 カイの周りで過ごす友人と、カイを放っておけないシスターが織り成す、隠れ家…

旅行が大好きだったおばあちゃん。 今はどこにも行けず、病院で入院している。 ある日、おばあちゃんが私に言った。 ※小説家になろう、エブリスタにも掲載しております。