「小説現代」を含む小説

　私立茗荷谷女子小学校の六年生、葵みどりは、たったひとりの書道部員。 　母の死と同時に、母が日本有数の占い師であることを知らされる。 　高級料亭「駿府亭」で、各界の著名人を占って…

「愛されたかった。でも、怖かった」 昼間は保育士として子どもに囲まれながら、夜はバーで働く都希。──そんな二重生活を送る都希には、悲しい過去と秘密があった。 本気の恋なんて、もう…

高級ブランドに身を包んだ美しい女性・明美が管理する「薔薇神社」。この神社には、強い欲望を持つ者たちが引き寄せられていく。 特殊詐欺で2億円を稼いだ男が訪れたとき、神社の異変が始ま…

短編　665PV宝くじで大金を手に入れた俺は以前から憧れていた自給自足を始めようと片田舎の山付きの一軒家を買った。田舎なのに新築の鉄筋コンクリート造りタイル張りのモダンな3階建て…

アパートの部屋で二人暮らしをしている＜アキオ＞と＜ユキ＞。ある日、些細なことでケンカをしてしまい、＜ユキ＞が出ていってしまう。 一人部屋に取り残された＜アキオ＞。 一年前、探し…

山に囲まれた盆地から、山のない平地に引っ越してきた私は、故郷の空を求めて彷徨っていた。

「わたし、青い金魚を造りたいの」 そう語っていた私の恋人は肺から水媒花を咲かせて死んだ。 火葬のあと、骨壺を確かめると恋人の骨は青い金魚に変わっていた。死んだはずの恋人との奇妙な…

「今日から小説家になりました」 そう、彼女である叶城理子から言われた響。 響は彼女の待つ、いつもの喫茶店へと向かう。そこで言われたのは「帰り道が分かんなくなっちゃって」という言葉…

対照的な2人の少女の友情を書きました。

貧乏カメラマンの佐崎安吾(ささきあんご)は引っ越し先で座敷わらしと出会う。 これは、佐崎と座敷わらしの日常の物語である。

魔力（まりょく）。多くは、魔法使いが魔法を発動するのに用いる力のことを示すが、その言葉の意味は諸説あるとされている。 実際に魔法陣を描いたり、魔法が発動するのと同時に光り輝く魔法…

東京の光害で星一つ見えない夜空を見上げながら、祖母との思い出に浸る由美。子供の頃、祖母は田舎の縁側で星座の物語を語ってくれた。「星は私たちの帰る場所を教えてくれる」という言葉の意…

仕事一筋の人生を送ってきた由紀。父の急変を知らせる母からのメッセージに、返信の言葉が見つからない。五年前、抗がん剤治療を乗り越えた父は「もう少し素直になれ」と言った。その言葉の意…

祖父の死から三年。古書店『帰るための言葉』を開店した美咲は、日々、迷える人々に本を手渡している。そこには、疲れたサラリーマン、将来に悩む学生、育児に忙しい主婦たち──。かつて祖父…

主に　現フォ、ビーレビ、破滅派　に投稿したものです （なおこのカクヨムは　原文投稿有、語彙重複有） 文字としての言葉を 口に出した時の舌触り 引っかかり 意味として感じることを…

Twitter嶋地凌ログ３　202301～ 好きなように書き散らかす。

卒業した大学の附属病院で一年目の研修医として働く三鬼（ミキ）が、いつもひとりランチで使っている階段の踊り場で元教務課職員の能崎（ノザキ）に声をかけられる。 職場の同僚になったふた…

　ある日交通事故で死んでしまった。主人公　沼平福寿〈ぬまひら　ふくと〉。 死んだ福寿は、知らない空間で目を覚ます。そこにいた青年に『魂の余命』を告げられる。余命を告げられた福寿は…

お題で執筆!! 短編創作フェスの課題――「つま先」から猫の爪先を想起し、夏目漱石の「吾輩は猫である」を現代風にアレンジしてみました。 猫視点で書いた日記風小説。 現代風にアレン…