「ショートショート/掌編」を含む小説

水のりの半分ほど満ちた両手鍋を五徳にのせて、マッチ棒をよせてバナーに着火する。

私は教授の独白に鬱屈したまま暮夜けたリノリウムの廊下を足早に駆け抜けると、ふと世界をおおう色合いに目を奪われた。

どうやら小さな流動体が群体をつくり、ヤネの上でぴちぴちと鮮明な足音を立てて踊っているようである…。

高層マンションに住む会社経営者の男。 仕事に忙殺される合間を縫って受けた健康診断で、肺がんを告知される。 帰宅し、重い気分を抱えながら、ベランダで一服喫む。 ガラス越しに身重の妻…

「僕は確信してるんだ。クジラとニンゲンは分かりあえると」 そう信じぬく主人公の、信念と狂気の逃避行。シニカル・ファンタジー・コメディ。

ありそうで、なさそうで、ありえそうな日常を舞台にしたほんの僅かに不思議な小説。

どこかおかしくて、なんだか奇妙なSS群。1話300字なのでお気軽にどうぞ。その日が「何の日」かに合わせたお題で書いているので、「今日は何の日」か知れてSSも読めてと、一粒で二度お…

【第7回私立古賀裕人文学祭応募作品】ダンス前夜。戦闘機「ダート」を目にして、ふたりの整備兵たちはこれまでの兵器との付き合いを振り返るのだった。

一話、５分で読めるショートショート集。 ①愛を知らない男がスーパーで680円の「愛」を買った…… ②ある日、男の前に悪魔が訪れてどんな願いでも叶えてやると話を持ちかける…… ③ …

うみべひろたさん運営の水平線文庫（@horizontal_pb）「水平線短編大賞vol.1」に応募した作品です。 お題は「光」ということで、非存在生物の影と、その栄養源となる光菓…

フィクションのヒロインのような【転校生】の少女たち。 俺には、彼女たちと出会い続ける理由があった。

ヴァンパイアが蔓延る現代日本ではハンター協会がそのヴァンパイアの駆除と再活用の研究を行っている。 天音　雫はそんな協会のヴァンパイアハンターの一人だ。

第三回 無貌賞に寄せて

短編たちのごった煮です。作品順にも意味はありますが、各作品に繋がりはないのでお好きなのからどうぞ。 たまに作品順を変えます。 「鈴森ほてりは困っていた ～割れ窓理論～」「仲良…

人が書かなくなり、その時は訪れる。

800字でフッと消え落ちるショートショート。

会社での理不尽な扱いに疲れ果てた男。 彼が手にしたのは、こども食卓と書かれた一枚のチケットだった。

サクッと400字のハッピーエンディングデスゲーム！

砂漠の前の建物で、ママは「仕事」をしている。客の一人である「俺」は仕事の後に建物に寄りかかって砂漠を見ている少年を見付ける。