「恋愛（女性向け）」を含む小説

痩せていく彼女を想う。 幸せと、心配と、未来の約束。

夕方5時の松林。何の目印かわからない『No.3』と書かれたひょろりと細長い松の木の下で、ジローは私をまちぶせる。 体の色は、ころころ変わるし、模様がついている時もある。毛むくじゃ…

子爵令嬢ミリエラは幼い頃、ある事件をきっかけに瞳の色が変わった。忌むべきその色のせいで家族から憎まれ嫌われるようになり、地下書庫に隔離され、母や姉たちからは憂さ晴らしの暴力を受け…

【平安王朝ファンタジー。完結まで執筆済み。毎日更新。カクヨムコン参戦します】 　後宮の寵妃に仕えるわらびは失せ物探しを得意とする少女。馴染みの皇族に依頼され、選ばれた者しか入れな…

道南・函館市。三月某日。 無事高校卒業の日を迎えた巴は一心にある場所目掛けて駆けていた。 それは、大三坂の途中にある英国喫茶。 長年の想い人である店主・誠志郎に会う為に。 出迎え…

「力が欲しいか」 侯爵家で不憫な扱いを受けるクレアのもとに、謎の声が聞こえてきた。 しかし力をもらっても幸せになれないと判断したクレアは、「力はいらないのであなたの元で働かせて…

目が覚めたら目の前には、恋愛小説に登場する推しのロキシウスがいた。 私のことを聞き覚えのないマローネという名前で呼び、さらに彼は自分は私の婚約者なのだと名乗る。その情報から、私は…

美しい宝石のついた指輪を握りしめ生まれてくる次代の王は必ずその指輪がぴったりと嵌まる者を伴侶に選ばなければ国に災いが起こる。それがリスティア王国で大切に守られ続けているしきたりだ…

昔絵本で見た誰にも縛られずに生きてゆく女の子みたく過ごす為に国外追放を目指し、極悪役令嬢のフリをしているサーシャ・レディール。だが、根が優しい為全然極悪役令嬢になりきれていなく、…

裏切り者の王族の血を引く双子のドキドキ日常。 裏切ったローラとルークの双子の家系は代々魔法が使える。だがその魔法は危険なので使えることはバレては行けないし、知っている人も私と双子…

夜の9時になったら電話をかけて、30秒経ったら電話を切る。その間だけは２人は恋人になる。 学校で会ってもただのクラスメイト。今夜は何を話すんだろう。

ある日、弱っているイヴェリスを助けようとしたのがきっかけで、蒼は “血を分け与える者”として選ばれてしまう。 その日から、些細な幸せを噛みしめていたおひとりさま人生が一変。始ま…

学級委員として真面目な日々を過ごす八宮。だが真面目過ぎるがゆえに融通が利かず、彼女自身も皆から嫌われている事を自覚している。 そんな彼女にもいる、憧れの先輩。 背が高くて格好良…

　ふくよかな女性を好む王子レオナルド。彼の婚約者は見目麗しい絶世の美女――スリムな、アナターシア・ソフィスタ。 　どうしてもアナターシアが好きになれなくて、ぽっちゃり下級貴族令嬢…

私の推しは、超人気アイドルグループ『Growing Stars』の優城光くん。 毎月欠かさずファンレターを書いていたのだが、ある時たまたま推しと知り合いになって……。 こんな…

「…………見えるのか、お前。俺が」 　そういったのは、仮面で顔を隠した青年だった。見える、とはどういう意味なんだろうか、と少女は思った。

幼馴染だからって馴れ馴れしくしないで！ あなたから見たら私は彼を奪う敵キャラ？でもあんたも別にあいつの彼女じゃないじゃん。 それに私はまだまだ幼馴染に過ぎないんです。だからって、…

チラシ配りのアルバイト中、たまたま出会った瞳の綺麗な男の子。 二人は急接近し、急速に惹かれ合うが……、彼には大きな秘密があって……。 歪な愛の形を描く……切なく儚い物語…───

　この物語のヒロインであるセレスティア・エスメラルダは、辺境の男爵家として生まれ育った。 　そんなセレスティアは、他の同年代の貴族の令嬢として大きな欠点があった。 　それは、恋愛…

完結済み短編、鬱注意です。 何故か家族から辛くあたられるレイリーに、優しくしてくれるのは弟のジークだけだった。 だけど家族は皆、秘密を抱えていて・・・ 短編賞創作フェス、お題「…