「カクヨム短編賞」を含む小説

神は地上に世界樹の種をまき、その世話係としてエルフを任命した。 それから一万年の時が経ち……世界樹の麓にはユニコーンやドワーフやニンフなど様々な種族が住みつくようになった。 …

夏の甲子園に出場する幼馴染を、画面越しに見つめるお話。

築２０年、駅から徒歩八分。２ＬＤＫで家賃、わずか六万円。 そんな「事故物件」に移り住んだ私の趣味はレトロゲーム。 今日もまた中古ゲーム屋で買って来たソフトをプレイする……はず…

　山間の寒村である形代村。 　村の鎮守の社では、竹の花が咲いた年には、大祭が行われる。 　帆鳥は、祭の真実なぞ知らぬまま、父の故郷であるその村に帰省したのだった。 ※ カクヨム…

二本のサクラの木の精の、ゆったりとした時間の流れと、それを取り巻く人間の目まぐるしく変化する時間の流れが、交わり、離れ、はなしを紡ぐ。 そしてサクラの木は、厳かで、神々しい、守り…

今日だけでいいから付き合ってよ！ 先輩からのその一言に俺はからかわれてるのかと思った。 けど、俺はからかわれてるならそれでもいいと思い、先輩と付き合うことにした。 たった一日だけ。

【カクヨム甲子園2022 SS部門 ポカリスエット賞】 高校一年生の彩は、先輩である香月の絵に惹かれ、美術部に入部した。 人の顔色を窺ってばかりだった彼女は、自分を変えようと…

夏の夜空に輝く月を見ると、君を思い出す。 あれは、去年の夏祭りのこと。 君を抱き締めなかったことを今でも後悔しているんだ。

月城は文化祭の舞台で重たい感情を彼女に告げる。

地方都市で起きた交通事故、車にひかれたのは十六歳の少女と六歳の少年。 事故の現場からこつ然と消えた被害者。 一キロ先の公園で発見された少年。 事故から一カ月が経過しても見つからな…

ジュダは王国に仕える勇敢な騎士であった。王によって特別な任務を与えられるまでは……すなわち、魔王を倒せ、と。

私の幼馴染み　十年前、そして今 ※フィクションです

「子会社に出向させるべきだったと……」 「皆様にはなんとお詫びを申し上げればよいのか……」 わずか二ヶ月の間に八人もの男女を殺した「有」差別殺人事件。 その犯人の元勤め先…

カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022の11回目お題「日記」に投稿した短編です。 それぞれの短編を書いた際の記録と作品へのリンクになります。

カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022　9回目お題「猫の手を借りた結果」に投稿した短編です。

神様の御前で数千年振りに開催された動物会議は大荒れです。 というのも、その昔『その年の動物の王様にする』という約束で始まった干支（えと）制度でございましたが、荒ぶる人族のせいで誰…

アルコール依存症の『僕』と大麻を愛好する『先輩』のもとに一通の手紙が届く。封筒に書いてあったのはラブ＆ピースの文字。この手紙が二人を変えていく。

僕は小学五年生。いろいろなことに悩み始める年頃だ。何かに疑問を覚えたり、つらいことに直面したときは、近所の歯医者さんである白瀬先生のところへ駆け込む。大好きな先生はいつだって僕を…

半年前に会社を辞めた紅葉《もみじ》は、それまで行きつけだった洋食店『ほこほこ屋』が今日で閉店することを店先で突然知った。 ※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一…

俺の母はよく、俺のことを「橋の下で拾った」という。俺はその事実を知らないまま育ち、ある日、俺の実母を名乗る女に出会ってしまった。