初詣の想い出 ~私の決意と願いの話~

作者 ささたけ はじめ

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★★★ Excellent!!!

僕ら人類人科ホモ・サピエンス・サピエンスは、何かと神に祈りがちです。
それも良いでしょう。
本作品は参拝するにあたっての心構えというか、神との向き合い方を教えてくれます。それだけではありません!
この作品には、人が人を想い、愛するというシンプルなテーマがあります。
それは爽やかで切なくもあるけれど、間違いなく、読者の胸を打ち抜くでしょう!
強くお勧めしたい。

★★★ Excellent!!!

主人公である「私」は受験に失敗した悩める青年です。
二度目の受験に挑む年の元旦に初詣に行くのですが、そこでかつて付き合っていた女性からの電話がかかってきて……。
その会話の中で生まれた葛藤から何を願えばいいのか迷い、そしてその結果から神様に願いをかけるということの意味を知ることになります。

「仏神を尊びて仏神を頼らず」とは宮本武蔵の言葉ですが、わかってはいても人は神様や目に見えない運命に身をゆだねて、「何もしていないのに何かをしているつもり」になってしまうものです。
そんな人の弱さが抒情的な文章でつづられています。
ちょっと切ないお話が好きな方にお薦めです。