「ただわたしだけが」を含む小説

わたしは、〈青春〉とは「こういうものなのかもしれない」と想像することで、そして、それでもなお、まったくとらえきれないままで、書くしかありませんでした。でも、いまとなっては、それで…

国内でトップの座を守る女優の雨野みやびには悩みがあった。それは亡くなった両親に残された「妹を守って」という言葉。 妹を守るため女優になったが演技によって自分が誰だかわからなくなっ…

「わたしは未来から来ました。過去を変えるために力を貸してください」 ――ある日突然、見知らぬ男からそう告げられたら、あなたはどうしますか？ それは狂った妄想に取り憑かれた異常…

『20分後に起こして』と声をかけたときに『タイマーを設定しました』じゃなくて『おやすみなさい』と言ってほしかった。つまるところ、わたしがアンドロイドを開発したのはそれが理由だった。

慶介とは保育園からの腐れ縁だ。いつも隣にいるのが当たり前で、喧嘩をしあったり、一緒にお風呂だって入ったこともある。いつだって二人は隣にいるのが当たり前だった。 でも高校二年生にな…

　変わる世界、忘れてしまった古い思い出、きれいなものたち―― 　――たぶん、わたしたちは昔ほどきれいじゃない。 　子供の頃にあった、純粋さとか、希望とか、単純さ、そんなものはい…

明日隕石が落ちて地球が滅亡するらしい。それはそうと、ぼくは明日封切りの映画をいまかと待ち焦がれていた。 明日隕石が落ちて地球が滅亡するんだって。わたしには何もできないのかな………

この国の始祖である一族として、何不自由無く生きてきたマリアは不思議な夢の中でいきなり死の宣告を受けた。 夢のお告げに従って行動するが、考えなしに動くせいで側近たちに叱られながらも…

いっさいの記憶も感覚も持たず、ただ思考としてのみ存在する「わたし」は、昏睡した少女の内部に発生した存在だった。自分の器としての肉体を見舞いに来る少女・詩織を観察しながら、長い長い…

1998年12月。誰も居ない浜辺。モノクロームの景色の中で、二人は出会った。とある冬の日々を描く短編。

「ペンは剣よりも強し」 わたし発信の単語・提言をちょいちょい更新します。言葉を駆使する事により「いじめ」「嫌がらせ」等を（自己）解決できる用語を主に提言します。沁みたら使ってみて…

中学二年の夏休みに友達四人で水族館に来ていた。 メンバーは私の友達の美憂ちゃんと、彼女の好きな人である、今井君。 それからわたしと、いま目の前にいる四元君。 トイレから戻ったら四…

秋の学園祭の準備に追われていたわたしは、ふたりの少女から突然恋愛絡みの頼みごとをされる。 ギスギスした空気の中で一方的に話を聞かされている途中、部屋の中に潜んでいるもう一人の存在…

　毒屋の女主人の妹は五十年近く前に死んだ。

水を浄化する力しか持っておらず魔女になれない主人公。 魔女である祖母から突然送られてきた種を育ててみたら、花からイケメンが生まれて――！ 花の化身・フロルという存在であるイケメン…

「わたしたちがこんなにもくるしいのは、だれかのせいにちがいない」 「ぼくもそうおもう。きっとそいつはおにだよ」 鯱九度レイ（しゃちくどれい）ちゃんと郎朗カイゴ（ろうろうかいご）く…

―私と梨華は友達だ。親友という言葉は使いたくない。生きているエリアが違うし。 ―わたしと芽衣は友達だ。少なくともわたしはそう思っている。 　 中学校1年生の夏休みに、わたし逹の関…

WEBで人気作、全面改稿で登場! 書籍版を特別公開中！ 第一王子から婚約破棄された聖女・フローラ。まあそれはいいとして、魔物の大群が領地に押し寄せて大ピンチ! ニホンジンの祖先…